親父のエギング塾その23 釣る場所はこう決める!
今日は場所の決め方について教えてもらいます。
親父はどうやって釣る場所を決めているのでしょうか?
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
親父はどうやって場所を決めているの?
【キーワードは変化】
親父:
これはエギングに関わらずすべての釣りに共通していると思うんだけど、場所取りをする際に重要なのは【変化】なんだよ。
クロ:
変化?
意味がよく分からないんだけど?
親父:
海を目の前にして、海をジーッと眺めて欲しいんだ。
そうすると、ほとんどは何もないただの海。
でもね、よーく目を凝らしてみると、至る所に変化はある。
例えば、潮目。
そこだけ潮の流れが違うはず。
つまり、全体の中の変化のある場所だよね?
潮と潮がぶかっている場所や、潮がよれている場所もすごくいいね。
クロ:
確かに。
親父:
同じように、波消しブロックがあれば、そこだけ流れが変化するし、駆け上がりがあれば、地形の変化がある。
障害物が海の底にあれば、それも変化。
同じように、些細な変化は至るところにあるんだよ。
それを注意深く見ながらポイントを決める。
クロ:
親父はそうしているの?
親父:
うん、してるよ。
俺の場合はそこに優先順位がある。
様々な変化がある場合、自分はどの順番でポイントを打って行くか。
クロ:
なるほど。
そこを詳しく訊きたいな。
【潮を打て】
親父:
俺がもっとも重視しているのは潮なんだ。
釣り場に潮目があれば、真っ先にその潮目を打つ。
クロ:
他にいい場所があっても?
親父:
あっても潮を打つよ。
クロ:
例えば、防波堤の先端が一番釣れる場所でも、途中に潮目があれば、潮目を打つって事?
親父:
そういう事
クロ:
へ~、そうなんだ。
それほど親父は潮目を重視しているんだ?
でも、潮目って、必ずしもあるとは限らないよね?
そういう時はどうするの?
親父:
明らかに潮目が出ていなくても、潮通しの良いラインってのがあると思うんだ。
潮目がない時はそういう潮通しの良い場所を打つかな。
クロ:
ふむ。
でも、どうして親父は潮を重視するの?
親父:
確かにポイントとなる場所はたくさんあるよな。
墨跡の多い場所・障害物周り・テトラ・駆け上がり、潮の影響を受けない場所、シャローなど。
だから、自分の中で優先順位をつけるんだ。
クロ:
どうやって?
親父:
例えば、クロはどんなアオリイカにアプローチをかけたい?
活性の高いアオリイカ?
それとも、活性の低いアオリイカ?
クロ:
そりゃあ、活性の高いアオリイカにアプローチをかけたいよ。
親父:
どうして?
クロ:
活性が高いって事はエギを抱きやすいって事だから、釣れる可能性が高いよね。
親父:
うん、その通りだね。
つまり、優先順位をつけるという事は、より活性の高いアオリイカが集まる場所を探すって事でもあるんだね。
そして、もっとも活性の高いアオリイカというのは、潮を好むんだ。
クロ:
だから、親父は潮を真っ先に打つんだ?
親父:
その通り。
そして、もし潮がダメだったなら、アオリイカの活性は最高潮ではないって事が分かる。
そうすると、徐々に潮から遠ざかってみたり、逆にアオリイカが休憩出来るような障害物周りや潮がまったくない場所を攻めてみる。
クロ:
つまり、高活性のアオリイカが居るであろう場所から攻め始めて、徐々に低活性のアオリイカが居るであろう場所へ移行して行くと?
親父:
そう。
それが合理的だと思わない?
クロ:
なるほど。
確かに理にかなっているね。
【潮】
親父:
潮と言っても潮目のような単体だけをターゲットにしている訳ではないよ。
潮が流れている場所がテトラや障害物と重なっている場合もある。
こういう時は特にチャンスだよね。
だって、釣れる要因が複数重なっているんだから、より有力なポイントになる。
クロ:
なるほど。
親父:
それに、潮を見つけたら、その潮をじっくり観察してみて欲しい。
そうすると、同じ潮の中でも流れが速い場所もあれば、少し緩んでいる所もある。
アオリイカはそのどこかに潜んでいる訳だけど、流れが速い場所がいいか、少し緩んでいる場所がいいか、それはその時のアオリイカの気分によるんだ。
クロ:
それを探すって事?
親父:
その通り。
そして、これくらいの緩さの潮が好きなんだなぁと分かれば、そこを中心に攻めて行く。
すると、アオリイカは必ず連発するはずだから。
クロ:
なるほど。
親父はポイントの見切りが早いなぁと思っていたけど、親父の頭の中ではこういう事が行われていたんだね。
【ポイントを潰して行く】
親父:
そうだね。
俺のスタートは潮なんだけど、同じ潮でも流れの速い場所からスタートし、徐々に緩い場所へ移行する。
そうやって、頭の中でポイントに優先順位をつけ、そのポイントを順番に潰して行ってるんだね。
クロ:
ちなみに、潮がダメだった時はどうするの?
親父:
潮がダメな時は障害物やテトラ周りを打つかな。
でも、潮がダメな時もそうなんだけど、必ずしも潮目があるからと言って、その場所が空いてるとは限らないよね。
つまり、自分の優先順位順にそのポイントに入る事が出来るとは限らないって事。
クロ:
確かに。
親父:
そういう時は、優先順位に従って入れる場所から入って行くかな。
ちなみに、俺の優先順位はこう。
① 潮(潮目・潮通しの良い場所・潮と潮がぶつかっている場所)
② 障害物周り・テトラ
③ 墨跡の多い場所
④ シャロー
⑤ 駆け上がり
⑥ 潮のない場所
クロ:
僕だったら最初に墨跡の多い場所から入るけどなぁ。
親父:
うん、それも間違いではないよ。
墨跡が多いって事は、そこが実績のある場所って事だからね。
ただ、そういう場所は競争率も激しくて、実際はそう簡単に入れる訳ではないけどね。
クロ:
確かにそうだね。
そうなると、やっぱり人がいない場所がいいのかなぁ。
【ポイントを俯瞰して見る】
親父:
確かに人のいない場所は魅力だよね。
でも、人の多い場所にもメリットはある。
クロ:
そうなの?
親父:
そこの釣り場全体を俯瞰してみれば、どこが釣れているポイントなのか、一目瞭然でしょ?
どんな状況の時にどこにアオリイカが集まるのか、自分一人ならすべてのポイントを打たなきゃ分からない事が、人の多い釣り場なら簡単に分かる。
クロ:
なるほど。
情報集めだと思えば、それはそれでプラスになるんだね。
親父:
そういう事。
クロをはじめ、初心者のみんなはそういう情報が圧倒的に足りないんだよ。
どんな状況、どんな時間にアオリイカはどこに集まるのか。
それが分かれば、釣りはもっと簡単になるし、ポイントの見切りも良くなると思うんだけどね。
クロ:
なるほど。
自分の釣っているポイントだけではなく、全体を俯瞰して見る事によって、いつどこで釣れるのかって情報が手に入るんだね。
親父:
そういう事だな。
だから、時々周囲を確認して情報を収集して欲しい。
【もし釣れたなら】
クロ:
他にはある?
親父:
釣れた場合だね。
クロ:
釣れた場合?
親父:
もし、その場所でアオリイカが釣れたなら、どうしてそこで釣れたのかを考えて欲しいんだ。
釣れた理由を探してみて欲しいんだね。
クロ:
どうして?
親父:
そうする事によって、新しい発見があると同時に、自分の中にデータが蓄積されていくからだよ。
どういう時間・状況においてはこういう場所で釣れた。
それがデータとしてストックされて行く事で、次回からはもっと効率的にポイントを攻める事が出来るからね。
それはきっと財産になる。
クロ:
なるほど。
知識重視の親父らしいやり方だね。
分かったよ。
次回は、各ポイントについての詳細をお送りします。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① キーワードは変化
② 潮を打て
③ 潮
④ ポイントを潰して行く
⑤ ポイントを俯瞰して見る
⑥ もし釣れたなら
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