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【初心者向け】エギングはチビイカが教えてくれる
今日はチビイカについて訊いてみたいと思います。
世間一般ではあまり小さなイカを釣ると叱られそうな雰囲気がありますが、親父はどう考えているのでしょう?
登場人物
クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴15年のベテランエギンガー
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
親父はチビイカに対してどう考えているの?
【チビイカは知識の宝庫】
親父:
俺は初心者こそどんどん釣るべきだと思ってるよ。
ベテランは釣らなくてもいい。
でも、初心者は絶対に釣るべき。
もし、チビイカを気遣うなら、カンナにテープを貼ればいいだけだからね。
それなら、チビイカを傷つける事がないでしょ?
ちなみにチビイカはアオリイカを見かけるようになってから、2週間くらいで沈んでしまう。
能登なら8月の半ばくらいから姿を見るようになるんだけど、それはきっと地域によって違うと思うから、調べてみるといいね。
クロ:
なるほど。
でも、どうして親父は初心者さんにそんなにチビイカを釣らせたいの?
親父:
うん、それはすごく勉強になるからだよ。
アオリイカは大きくなると海の底へ沈んで行くけど、チビイカのうちは表層に浮いているからね、サイトフィッシングがしやすい。
つまり、サイトフィッシングなら、イカがどんな動きをするか、全部見えるでしょ?
アオリイカを知る上で、こんなチャンスはないよ。
クロ:
なるほど、イカの生態と言うか、習性を見せたいんだ?
親父:
うん、その通りだね。
チビイカを釣ってみれば分かるよ。
出来れば、上手な人と一緒に釣ってみるといい。
すごい差が出ると思うから。
【エギの動かし方が違う】
クロ:
どうして差が出ると思うの?
親父:
① エギの弾き方が違う。
② エギの沈め方が違う。
③ エギの浮かせ方が違う。
以上の理由できっと大差が出ると思う。
クロ:
初心者だとどうなるの?
親父:
① エギがうまく弾けない。
② イカが近寄ってくるから、エギを沈められない。
③ イカからエギを離したくなくて、エギを浮かせられない。
多分、こうなるよね。
何が言いたいかと言うと、初心者ほど、アオリイカが近寄ってくると、エギを動かす事を止めてしまうんだよ。
止めてイカが抱くのを待ってしまう。
そして、イカからエギを遠ざける事を、本能的に嫌ってしまうんだよ。
でも、上級者は違う。
イカが近くに居ても、しっかりアクションを入れるんだね。
もちろん、イカは一旦離れるよ。
でも、結果的に抱くんだね。
初心者さんは逆。
イカが離れて行かないようにアクションが出来ず、結果、エギを抱かない。
クロ:
なるほどね。
実際、チビイカを釣る為にはどうするの?
親父:
うん、チビイカを釣る為には、
しっかりエギを浮かす事。水面ギリギリまでね。
少なくとも、イカよりも上にエギを運んでやる事。
そして、しっかりエギを弾き、しっかり沈める事。
なんだね。
つまり、中途半端なアクションでは、イカはエギを抱かないんだよ。
エギを追いかけても、抱かずに戻ってしまう。
そして、途中まではエギを追いかけるけど、ある一定まで追いかけたら、戻ってしまうんだね。
つまり、深追いはしないんだ。
クロ:
なるほどなぁ。
でも、そこから何が分かるの?
【リアルなイカのイメージ】
親父:
まず、自分の頭の中にリアルなイカの動きがインプットされる。
イカが大きくなって海の底に沈んでも、その映像は頭の中にあるからね、イカをイメージしながら釣る事が出来るよね。
クロ:
あー、なるほどね。
親父:
それと、イカの習性を見た訳だから、どんなタイミングでアクションを入れるのが効果的か分かるよね。
今のアクションで反応したかなとか、今はまだイカは迷っているかな、とか、もうバックしたかな、とか。
理想は、イカが見切る直前に次のアクションに入るといいよね。
見切った瞬間、アオリイカはエギから離れて行くから。
クロ:
そういう事か。
親父:
だから、俺はチビイカを釣るべきだと思うんだ。
実際に釣らなくてもイカの習性は分かるから、カンナにテープを貼ってもいいしね。
クロ:
うん、なるほどね。
親父は今でもチビイカは釣ってるの?
親父:
いや、俺はもう釣ってないよ。
でも、人にアオリイカ釣りを教えて欲しいと言われれば、必ずチビイカはすすめるかな。
クロ:
それだけ重要だって事なんだね。
親父:
俺はアオリイカ釣りってイメージの部分が7割は占めてると思ってる。
だから、水の中のイカをイメージする為にも、チビイカを見ておいて欲しいんだね。
クロ:
それによって、上達は違うのかな?
【納得の一杯】
親父:
うん、もちろん違うと俺は思ってる。
だって、イメージするイカがよりリアルな方が、絶対に釣れるよね。
それに、きっとアオリイカ釣りがもっと好きになるよ。
俺はよく「納得の一杯」って言い方をするけど、それって自分がイメージする通りに釣れた一杯って意味なんだね。
エギが着水してからイカにエギを見つけさせ、誘い、焦らして、抱かせる。
自分が頭の中でイメージした事を、そのままテクニックで再現し、自分が抱かせたいタイミングで抱かせる。
それがピッタリはまった瞬間は最高に楽しいよ。
クロ:
親父がエギングは数釣りじゃないと言う理由だね。
親父:
もちろん、最初の頃は数釣りも楽しい。
俺も100杯釣りたいと思いながら釣りをしてた。
でも、経験と共に変化してくるんだね。
クロ:
そして、「納得の一杯」に行きつくと。
親父:
ま、個人差はあるからね、俺の場合はそうだったって言うだけ。
でも、その為にもチビイカを釣って、頭の中にリアルなイカのイメージがあるといいと思うんだ。
だから、初心者さんにはどんどんチビイカを釣って欲しいかな。
クロ:
なるほどね。
よく分かったよ、親父。
今日もありがとう。
親父:
はいよ。
まとめ
① チビイカはどんどん釣るべき
② カンナにテープを貼ればいい
③ 初心者と上級者では、エギの動かし方が違う
④ チビイカを釣る為にはエギをしっかり動かす
⑤ チビイカを釣ると頭の中にリアルなイカの姿がイメージ出来る
⑥ チビイカを釣ると、アクションのタイミングが分かるようになる
⑦ エギングはイメージが7割
⑧ 納得の一杯が釣れるようになる
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