「百花」を観て「記憶」と「親子」を考える。
ずっと気になっていた作品。
タイミングが巡り、鑑賞。
息子(泉)菅田将暉と
母、原田美枝子の親子の物語。
「忘れる」という事がテーマ。
母は認知症を患い、記憶を無くしていく。
息子の泉はそれとは反対に忘れたくても忘れられない母との「ある出来事」を鮮明に思い出して行く。
認知症と向き合う、母と向き合う。
過去の忘らない出来事と向き合う。
泉にとっては試練の日々。
とにかく原田美枝子演じる母と
菅田将暉演じる泉の掛け合いが圧巻なのだ。
少しずつ忘れて行く母に対する虚無感。
母に対する怒り。
それ故の愛。
静かな感情の波をリアルに演じる。
そして泉の妻の役が長澤まさみさんで。
菅田将暉×長澤まさみ。
この夫婦なら間違いない、と。
今回の長澤まさみさんは
とにかくサポートに徹した役で、
本当に主張が少ない。
しかし、ポイントポイントで爪痕を残す。
妊娠から出産、子育てシーンを見事に演じている。
母になる事の怖さ。
親子。母になる事。
捨てられない自分。女。
残る後悔。忘れられない記憶。
そして忘れていた記憶。
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