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前世あるかないか

前世ってあるんですかね。
若い頃は
「前世はある。私は中国の人だった」
と信じていました。

根拠は夢。

空襲で走って逃げる途中、砂利に足を取られて前のめりで転倒、右のお尻から腰の辺りを撃たれる。目に写っていたのは停まっていた青い車。ナンバープレートが中国?
と、いうのが子供の頃良く見ていた夢。
成長期になると空襲ではなく、至近距離から撃たれたり、刺されたりする夢に変わりましたが、痛いのは決まって右の腰を中心に背中やお尻。

こんな夢をよく見ていたため、本気で前世を信じていました。

今は、青い車のシーンは覚えていないだけで昔の戦争映画にありそうだし、腰が痛いのは成長痛を夢にあてはめていたのかな〜、と思っています。
前世があるのかないのか半々。

数年前に一度だけ台湾旅行をしてからずっと台湾に恋をしています。
初めての場所なのに全てが懐かしくて…
「ここだっ!」
と確信しました。
中国語のナンバープレートに惑わされていたけど、ここだったのだ〜!
「私、ずっと前世は中国の人だと思ってたけど、台湾の人だった!だってさ、」帰ってきて興奮のままに前世台湾人説を語る私に周囲は冷静でした。
「懐かしかったの?」
「そうなのっ!だから…」
「みんなだよ」
「あん…?」
「台湾の街並みはノスタルジックで、殆どの人が(なんか懐かしい)って思うの。ガイドブック見てごらん」
「…なるへそ」
ガッカリしてオードリーの春日さんのような返事になりましたが、納得はしていませんのよ、ワタクシ。
前世があった方が良いし、それが台湾の人なら嬉しいから。
前世があるなら次世も期待できるし。

とはいえ、そんな強欲なことは思わずに、与えられた現世をグズグズイライラしないで目一杯楽しもうっと。
それはそれで悩みや大変な事も多いけれど、空を眺めて感動したり、高価じゃなくても美味しい何かを食べられたり、小さくてもキュンとする時があったり。
それだけでも良いかな、と思えるようになってきました。
歳をとるのは悪いコトだけではないようです。

みんな、ファイト!
若い人も同世代も先輩も!

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