長生きについて
健康寿命と平均寿命
健康寿命
健康寿命とは、WHO(世界保健機関)によって提唱された新しい健康指標で、「日常生活に制限ない期間の平均」です。
これは、日常生活動作が自立し、健康で過ごせる期間のことを指します。
平均寿命
平均寿命は、皆さんもご存知の通り、寿命の終わる平均を示したものです。
日本の健康寿命と平均寿命
2023年5月19日にWHOが発表した2023年版の世界保健統計によると、男女平均の健康寿命が最も長い国は日本で74.1歳です。
男女別でも日本が1位で、男性が72.6歳、女性が75.5歳となっている。
2023年5月19日にWHOが発表した2023年版の世界保健統計によると、平均寿命が最も長い国は日本で84.3歳だった。
2位はスイスで83.4歳。 日本と約1歳の差がある。
男女別では、男性はスイスが81.8歳、女性は日本が86.9歳でそれぞれ1位となっている。
日本の女性は2位の韓国に0.8歳差をつけている。 日本の男性は81.5歳で2位。
日本の問題点
今問題になっていることは、健康寿命と平均寿命との差が開いているということです。
今回発表されたデータでも差が、『10.2歳』の差がある。
この差が開けばどのような問題があるのか?
それは、健康寿命と平均寿命の差を縮めなければ、生産性がある人口への負担が大きくなるとからである。
ここでは、少し棘のある言い方をしたが、ここを治さなけれな、若年層への負担が大きくなあるが、逆に高齢者への負担も大きくなってしまう。
長生きのリスク
世界で長寿を誇っている日本ではあるが、長寿にももちろんリスクが存在する。
年金の考え方
少し話外れるが、年金はどのような理由で設置されているのかはご存知だろうか?
結論から言うと、『長生きに対するリスク』に備えると言うことです。
保険と同様に、長生きというリスクに対し、国民全員でお金を出し合い支えようという考え方です。
長生きの問題点
健康で長生きすると問題ないが、例えば定年後すぐに病気になり治療を行いながら100歳まで生きると考えると、40年弱生産できないまま生きていくことになる。
しかし、このような状態になる方も少なからず存在する。
でも、日本人の大半が健康で長生きすることができれば、このような方に対してもカバーできる。
そのためにも、平均寿命を伸ばすことよりも、健康寿命を伸ばすことを優先して行わなければ、若年層と高齢者が共倒れしてしまう結果になる。
まとめ
実際に、施設で働いていて、長期間施設を利用していたが、100歳を越えるまで長生きした入居者が、長生きしたことに対し、自身の貯金も底をつき、結果的に滞納が続き退所に至る場合も存在する。
しかし、このような場合には料金の安い別の施設へ入居することになる。
このように長生きは素晴らしいものではある為、良いところろばかりに目が行きがちであるが、そこに対するリスクにも目を向けなければ、気づいた時にはすぐそばに危機が迫っている状態になっている結果になっているのかもしれない。
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