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これからの介護について

「介護の仕事に将来性はあるの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
介護業界と聞くと、「人手不足」「サービスの質の低下」などの課題を連想する人も多いですが、高齢化が進む日本においては市場規模が大きくなっていく業界です。
様々な課題があるのも事実ですが、介護サービスの担い手は貴重な存在として多くの施設で歓迎されるので、将来性に関しては申し分ありません。
こちらの記事では、介護業界の今後の展望や介護職員の将来性などを解説していきます。

介護業界の今後の展望、将来性についてざっくり説明すると

  • 高齢化社会が進む中で、介護人材の価値は非常に高い

  • 要介護者は増えていくので、介護サービスの担い手は求められる

  • 介護業界は課題も多いが、待遇改善や職場環境の改善も進められている

  • 介護職は今の日本で需要が伸びている職業である

目次

高齢化社会と介護業界の現状・課題

結論から言うと、介護業界の将来性は非常に大きいです。
まずは、介護業界の将来性について裏付ける根拠となる、高齢化社会と介護業界の現状を詳しく見ていきましょう。

要介護者は増加傾向にある

介護を必要としている人を「要介護者」と呼びますが、高齢化の影響もあり日本の要介護者は年々増えています。
内閣府の「令和3年高齢社会白書」によると、日本の高齢化率(日本の総人口に占める高齢者の割合)は28.8%となっており、65歳以上人口は3,619万人でした。
65〜74歳人口は1,747万人で総人口に占める割合は13.9%、75歳以上人口は1,872万人で総人口に占める割合は14.9%となっており、後期高齢者数が非常に多いことが分かります。
出典:令和3年版高齢社会白書

上の図からもわかるように、2010年をピークに日本の人口は減り続けていますが、75歳以上の高齢者の数は増加傾向にあります。
実際に、2010年〜2025年にかけて75歳以上人口は約1.5倍に増えていることから、高齢化は凄まじいスピードで進んでいると言えるでしょう。
また、2060年には日本の人口は2010年の3分の2程度になりますが、高齢者数は増え続ける見通しとなっています。
75歳以上の人の多くは健康寿命を超えて要介護状態になるため、介護サービスの利用者が増えることは容易に想像できます。
このように、高齢化により後期高齢者数が増加していく中で、今後も要介護者数は増加傾向にあると考えられます。
そのため、介護サービスの充実や介護職員の確保・育成など、介護業界全体で対策を進める必要があります。また、地域住民や家族など、周りの人たちも介護に対する理解を深め、協力していくことが求められます。

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