見出し画像

7秒タイムマシン 第14話 時間を操る7秒

第14話 時間を操る7秒間

レンは、元の世界に戻ることができた。レンは、必死に走りながら、7秒前の自分の姿を探していた。

「あの事故を止めるには、7秒前の自分を見つけて、事故を回避しなければならない!」

レンは、必死に周りを見渡す。

そして、ついに自分の運転している車を発見した。

「あそこだ!」

レンは、自分の姿に向かって叫び始めた。

「止まれ! 事故に巻き込まれるぞ!」

しかし、7秒前のレンは、レンの声に気付かず、そのまま事故の起きる場所へと向かっていく。

「ダメだ、間に合わない!」

レンはさらに必死に走る。

そして、ついに7秒前のレンの車の前に立ちふさがった。

「待って! 事故に巻き込まれるぞ!」

7秒前のレンは、自分の姿に驚いて車を止めた。

「お前は...!? 俺自身なのか!?」

レンは、必死に言葉を紡ぐ。

「ああ、俺だ。お前が事故に巻き込まれないよう、ここに来たんだ。急いで、この場所から離れろ!」

7秒前のレンは、レンの言葉に戸惑いながらも、すぐに行動を起こした。

二人のレンは、事故現場から離れていった。

そして、事故が起きる7秒前、レンは必死に叫んだ。

「エミリ! アヤカ! 大丈夫だ! 俺が助けに来たぞ!」

なんとか事故は回避できたらしい。

でも何かがおかしい!俺たちレンが2人いるのに、表情一つ変えない、不思議じゃないのか!?

レンは、混乱した表情を浮かべる。

そこに、男の姿が現れた。

「レン、よくやった。時間軸が変わったことで、あの事故は起きなくなったようだ」

レンは、男の言葉に頷いた。

「そうか...俺が7秒前に戻って、事故を回避できたのか。でもなんでエミリとアヤカは、何故表情一つ変えないんだ?」

男は、レンに語りかけた。

「あの人たちにはあなたと私の姿は見えないんですよ。あなたの行動によって、エミリさんとアヤカさんは無事だと思われます」

レンは、安堵の表情を浮かべた。

「良かった...エミリとアヤカが無事なら、それで良い」

レンは、自分の手を見つめる。

「俺は、ここで時間の狭間から抜け出せるのか?」

男は、頷いて答えた。

「時間軸が変わったことで、この狭間からも抜け出せるかもしれません。さあ、家族のもとに戻りましょう」

レンは、男の言葉に感謝の表情を浮かべた。

「ありがとう。あなたのおかげで、俺は家族を救えた」

二人は、再び時間の渦に飲み込まれていった。

やがて、レンは自分の部屋に立っていた。

「ここは...俺の部屋なのか?俺は、元の時間軸に戻ってきたのか!?」

レンは、窓の外を見渡す。

そして、そこにエミリとアヤカの姿を見つけた。

二人は、無事に生活していた。

「エミリ...アヤカ...」

レンは、思わず涙を流しながら、二人の姿を見つめていた。

これで、レンは家族を救うことができたのだ。

そこにあの男が表れた。

「あなたはここの世界の人間じゃない!一度前のパラレルワールドに戻る必要があります。あなたが見ているのは、ここの世界の現実です。」

レンに新たな試練が待っていた。


7秒タイムマシン 第15話 記憶が消える!? |かずきっす (note.com)

#創作大賞2024 #ミステリー小説部門 #タイムマシン


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?