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【連続小説】 冒険ダイヤル

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おさななじみとの再会を願う、高校生たちの物語。 そこには小さな謎解きが待っています。
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#高校生

冒険ダイヤル 第1話 カニかまと幼馴染

「ねえ、ふかみ。あの子、なんて言ったっけ?望遠鏡が好きな男の子。野田マートの近くに住んで…

アイチャイム
8か月前
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冒険ダイヤル 第16話 いちもんめ

「ふーちゃん何かあったの?」 放課後、顔を合わせるなり絵馬にそう言われて深海はドキッとし…

アイチャイム
7か月前
8

冒険ダイヤル 第17話 ( )

その日はいくら待っても魁人からの電話は来なかった。 しかし念のため翌日の朝一番に171を…

アイチャイム
7か月前
10

冒険ダイヤル 第18話 (( ))

翌日の昼休み、学食のすみっこのテーブルを挟んで駿と絵馬は口喧嘩をしていた。 「ふーちゃん…

アイチャイム
7か月前
10

冒険ダイヤル 第19話 赤い靴

翌日、太陽が真上に来る頃、駿と絵馬は箱根湯本駅のホームに降り立った。すぐ近くが改札なのだ…

アイチャイム
7か月前
8

冒険ダイヤル 第20話 ソフトクリーム集め

ホームで突っ立っていた駿に魁人から電話がかかってきた。 何の前置きもなく『バスロータリー…

アイチャイム
7か月前
9

冒険ダイヤル 第21話 友情と食欲 

カフェを出ると深海たちは国道の上を渡るデッキの直前で足を止めた。 すぐそばにロータリーへ降りるためのエレベーターのドアがある。 赤いスニーカーの人物はエレベーターの手前で立ち止まり、手すりにもたれてロータリーを見下ろしていた。 「あの人、魁人に似てる」 「近付いてみたら?」 深海は口にひとさし指をあてて声を小さくするように注意した。 陸は背が低いので深海は少し頭を下げて耳元でささやく。 「もう少し待って。何をするつもりか見張っておかないと」 陸は両手を握りしめて深呼吸した。