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うつ状態ってなに?①【休職を決めるまで】

ある朝、突然起き上がれなくなった。

全身が痛みにおおわれているような。
とにかく痛くて起き上がれない。
特に背中が痛かった。


前兆はたくさんあった。
見て見ぬフリをしていたんだ。

半年前、急にパソコンを打つ手に激痛が走った。
腱鞘炎だと言われた。
事務の仕事をしている私は、パソコンを打つのも苦痛で、なんなら食事の際にお箸を持つのも痛かった。2週間以上続いた。

3ヶ月前、仕事でちょっとしたミスをして涙が止まらなくなった。ひとり電車の中でひたすら涙を流すしかなかった。

1ヶ月前、もう限界だと感じて職場のトイレに駆け込み泣いた。そのあと泣きながら上司にうったえた。
もうこれ以上できない、私には無理だと。
その次の日は仕事を休んで、また2日後に出社した。上司にうったえたことで少しはスッキリした気になっていた。

この頃から大好きな曲、YouTubeが分からなくなった。
仕事が休みの日は、ひたすら寝転ぶことしかできず、家のことに手がつかなくなった。

仕事には行かなきゃと洗濯だけがんばってまわしていた。畳めない服がヨギボーに山積みになっていった。1人ではろくな食事もできず、外食ばかり。今思えば痩せていっていた。


自分の生活もちゃんとできない、
仕事もうまくいかない(この時私は3〜4人分の仕事量を持っていたので全部できなくて当たり前なのに、できないことが積み重なって自分の要領が悪いんだと、もっとやらなきゃいけないと思っていた)思いで、自分がどんどん嫌になっていた。

もう自分も周りも客観的に見れず、頭にモヤがかかったような状態だった。(これも後から分かったこと)

仕事を1日、2日休んではまた出勤し、またしんどくなって休んで、をしばらく続けていた。
途中で新年度を迎え、さらに人手が減り、
仕事量も精神的にも負担がさらに増えた。
身体の痛みを無理して出社するのが当たり前になった。

そして、起き上がれなくなった日から2ヶ月経った昨年の4月末。
あ、壊れる。
そう、ふと思った。

土砂崩れの予兆みたいな。
心なのか頭なのか、ばらばらと崩れていくような感覚だった。


昨年5月、ゴールデンウィークが明けた頃、休職することを決めた。


休職を決めた時もたくさん泣いた。
散々迷惑をかけておいて、結局全て放り出して休むのかと。本当にそれでいいのか?まだ動けるんじゃないか?そう思っていた。
周りに休んでいいと言われるほど、自分がいらない存在になったような気がしていた。


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