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自分の焦点を見つけたい

人によって、世界の焦点は違うと思う。

友達とあるゲームの話をしたとき、
実際にプレイしたことがないと言っていたのに、
登場キャラクターの話をすると、「こんなふうだったよね」とサラサラ絵を描く。

髪の毛の色に留まらず、
どのようにセットされたスタイルなのか、
どのような布で作られた衣装が、どのようなモーションで動くか、
その色は、模様は……。

驚くほどに正確に記憶していて、
同時にそのイメージ通りのものが、手元からアウトプットされる。

一方で、つい数時間前までプレイしていた自分は、
頭の中にぼんやりとしたイメージがあるだけで、
髪型、服装、装飾品、模様など、細かなところを思い起こそうとすると、
たちまち解像度の悪い画像みたいになって、見えなくなってしまう。

きっとわたしは、ゲームをプレイしているときに、
キャラクターを見ているようで見ていないのだと気がついた。

もちろん、ストーリーの中で、
それぞれがどんな会話をしていたのかはきちんと理解しているし、
ふとしたモーションでの髪の毛のなびきについては「きれいだな」と思う。

でも、キャラクター自体は、常に画面に映っているのに、
透けているように、頭の中に残らない。

これはきっと、世界を見るときの焦点が違うのだと思う。

友達は絵を描くから、
無意識に、自分が絵を描くときに必要となる情報を取り込んでいる。

世界の焦点が、そこに合っている。

じゃあ、わたしにとっての世界の焦点はなんだろうか。

今は世界をぼんやり見ている。

何に興味があるかと聞かれると難しいし、
得意なことを質問されても困ってしまう。

でもきっと、
自覚なく、大事にデータとして取り込んでしまうような、
そんなことがわたしにもあるのだと思う。

日々の小さな出来事の記録から、
いつかそれがわかればいいと思う。


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