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詩|水槽

貴方と並んで大水槽の前に立っていたのはいつだったか

ゆらゆらとイエローのスカートが水槽に反射しては音も立てずに消えていく

私はここにいるのにまるで空っぽで

無意識が目の前を淡々と泳いでいく

いつの間にか私だけが水槽に閉じ込められたように私の声は貴方に届かない

全てが泡のように音を立てずに消えていくのに私だけがそのままで






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