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わたしへ。 第十七夜。

わたしへ。

また久々となった自分宛ての記事。
何であまり書かなくなったのかって、多分仕事の悩みや愚痴をこぼせる相手ができたから。

お付き合いして少し経った彼。
元々私の仕事に対する理解度が高くて、それも有難いポイントだったのだけれど、最近は「言葉の選び方」もすっと胸に入ってくるなあと思っている。

例えば、私はすぐネガティヴワードを吐いてしまうタチで、仕事の話をしていればすぐに「やめちゃいたい」「今すぐどっかに逃げたい」等々の暗い言葉がため息とともに空気中へ放出される。

それに対し、「大丈夫!なんとかなる!やればできる!」みたいな言葉をかけてくれるタイプの人はよくいると思う。陽のあたる所に立っていて、私からは眩しくて逆光で表情がよく見えないタイプ。
前向きな言葉をくれたことに感謝はしつつも、ひねくれものな私は「そんなポジティヴな思考持ってたら最初から悩んでない!」と余計暗い気持ちになってしまうことがある。陰の者はやはり陽なたには出られないのだ。

今の彼は、私と同じで陰に立ってる人だと思う。
いい意味で現実を見てるから、ある種私にとって無責任に聞こえる返答はしてこない所が好きだ。
「その仕事内容は誰にだってキツイよ。でもそれを自分の仕事としてちゃんと取り組もうとしてるわたしちゃんはすごい。愚痴ならいくらでも聞くからがんばって乗り越えてね!」
という感じの返事がくる。

…人間としてできすぎてる。
現状のしんどさを私だけのせいにはせず、それはどんな人でもしんどいことだよ、と客観的な視点で伝えてくれた上で、私自身の自己肯定感もじわじわ上げるメッセージをくれる。
なんていい人なんだ。
こんな人が私につかまるまで野放しでいたなんて、世の中わからんものだ。

それでも、私は不安が不安を呼ぶ性格なので、今度は「こんな素晴らしい人、私の残念な面にまだ気づいてないだけだ。きっとそのうち幻滅され私のもとから去ってしまうだろう…」という気持ちになって、とてつもなく苦しくなる。

彼に話したら一笑に付されるような心配だろうけど、これはきっと、法の下の契約が締結されるまではずっと悩み続けるだろう。
なんならその後だって指輪の効力や、変更された苗字などといった証明された事項への不安だってずっと持ち続けるのだと思う。

なんてめんどくさい女だ。
いっそ、早く私の本性をバラして「お願いだからこんなひどい女には捕まらないでください、もっと素敵な女性と幸せな人生を歩んでください!」
なんて言って彼の肩を揺さぶりたくなるときがある。

そんなこと言って、本当に離れられたらやっていけないのは私自身なのに。
恋に溺れたくなくて、割り切りで人と付き合えると思って婚活を始めたようなものなのに、気づけばずぶずぶと恋の深みにはまっていく。
いくつになったって恋愛体質なのね、私。

そう思っていたら。
先日彼から「こんなに自分ばっかりずぶずぶと好きになってしまって…」と打ち明けられた。
双方深みにはまっていた。
似た者同士、なのかな。

ひとまず今は、彼のおかげで仕事もちゃんと行くし週末はちゃんとお出かけするし、健全な日々です。
わたしよ、よかったね。



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