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がん患者が陥る罠?芸能人ほど騙される。

12月に発覚した事。
母はどうやら癌らしい…。
それはどうやら確定のようで、1月に手術をしなければならないらしい。
https://note.com/brave_bear351/n/n10002e5dbefa

癌の手術って今まで、癌の所を切って取り除けば終わりと思っていました。
でも違うんです。
母は肝臓に近い所に4センチ程の癌があったんですが、なんと癌を取り除く際に肝臓も切除する必要があるとの事。しかも60%も。

えっえっ?なんで?
それば癌がうつりやすい「イボ」だから。
癌って血液とかリンパとかで体のあちこちに転移しちゃう可能性がある。
そしてうちの母は肝臓に近い場所だったので、肝臓も切る事になったのです。

しかもお腹を開けて癌を取るときに、肋骨を折るかもしれないと。
そして肝臓付近一帯も切るから、小腸を引っ張って、胃を小腸を繋げます。とのこと。
人間の内臓ってそんなことできるのね…。

なんかものすごい大手術の様な気がしてきて…。
青ざめる私達。
所用時間は6時間〜7時間。

手術そのものに不安が募る。
この高齢の母がそんな大きな手術をしなきゃいけないのか?
他にもっと良い治療方法があるんじゃないのか?

頭の中が整理できないで、どうしたらいいかわからない状態。

もっと色々な選択肢ないの?
手術一択なの?
手術しても5年生存率20%って言ってなかった?
それなのに手術した方がいいの?

そうなるとやっぱりスマホで色々ググり出しますよね。
たくさん色々なサイトみました。

病名でググる時に陥ってしまう罠、それは、
検索結果で最初にでてくる広告記事に騙されてしまうということなんです。

不安を抱えている人が思わずクリックしたくなる、魅力的なタイトル。
「○○飲んで癌が消えました!」とか。
「〇〇やって癌が寛解しました!」

そういうのはいわゆる民間療法というやつで、病院が臨床実験を何度もしたりせず、学会にも発表されていないような、エビデンスがない治療方法の事です。

わたしはこの手の情報はスルーしていたけど、絶対にこういうのに手を出したくなる人いると思う。
藁にもすがりたい癌患者は明るい情報に飛びつきたくなる。
クリニックのHPだし、信用できると思ってしまう人多いと思います。

この手の治療って保険も効かないし、効果も確かなものかわからない。
だからこういう治療に最初に手を出してしまうのは本当に危険だと思う。
民間療法は本当最後の砦という感覚の方がいいのではないかな?というのがわたしの感想。

民間療法の反対が標準治療。
いわゆる主治医が提案してくる治療方法。
標準なんてついていると、あんまり良い治療じゃないような印象があるけど、この標準治療が一番効果を期待できる治療方法であるらしい。

何百という過去のデータがあって、国も効果を認めて、保険適用できて安くできる!
これが1番希望が持てる治療方法なんです!
秘薬とか、とっておきの治療方法なんていうのは眉唾ものです。エビデンスが正式に発表されてなくて、効果が実証されていません。

乳がんで亡くなってしまった、芸能人の小林真央さん。
この方も民間治療での根治を目指した方ですよね。
温熱療法とか色々試されたみたいですが、根治せず亡くなってしまいました。
もし最初の一手が民間療法ではなく、標準治療だったら…。体力のあるうちに標準治療で癌を叩いておければ、違う結果もあったかもしれないなとわたしは感じてしまいます。

癌の知識ゼロのわたし。
基本、大学の論文やがんセンターの情報しか信じませんでした。
色々な情報に惑わされないようにしようと心に決めたのです。

母もそのスタンス。
母はネットは元々疎いのであまり調べない。
そしてお友達にもがんのことは言いませんでした。

実は騙されるのは、ネットからの情報だけではないんです。
善意の友人からということもあるんです。

友人は本当に善意です。騙そうとしたりしているわけではない。
「これが癌に効くらしい」とか
「今の病院より、こっちのクリニックのほうがいい医者だ」
など良かれと思って言ってくれるんです。

でもその言葉がまた標準治療を遠ざけてしまう。
そして本流ではない治療に時間、お金、体力が奪われてしまうんです。

お金持ちほどこの傾向になってしまうんですよね。
癌だと聞きつけたインチキ詐欺が、人の弱みにつけ込んて高い治療をすすめてくるんです。
そして高い治療額をみると
「なんか効きそう」と思ってしまって高額な治療費をポンポン払ってしまう。

本当、癌患者を詐欺に合わせようとするなんて酷すぎます!

母の癌の場合、最新の学会の情報を見てみると、
この癌の治療出最も生存率を高くできるものは、外科手術と言うことがわかりました。

放射線治療、抗がん剤治療はまたまだ発展途上の分野だということがわかりました。

わたしは色々な思いが渦巻きましたが、とにかく手術をやることに決めたのです。










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