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階級社会と嘆く人たち

日本は民主主義である。全国民に平等な権利が与えられている。

しかし、一部の人は階級社会であると思い込んでいるようだ。公的な機関でトップまで上り詰めた人間に対して「上流国民」と揶揄する声を聞いたりする。僕自身医者であるためか、他業種の人から「俺ら庶民とは違うよね」と言われたりする。

いやいや、この民主主義では階級など無いし、皆んなに平等な権利を与えられている。もっと、民主主義に生きている自覚を持ってほしいと思ったりする。

そうはいっても階級社会であると批判する人の気持ちもわからないではない。たしかに日本は国民全員に平等な権利を与えられている民主主義なのだが、能力や資産によって差が出る資本主義社会でもあるのだ。実は階級社会であると嘆いているのは、本質的には資本主義への憂いなのだ。

資本主義では能力、資産を持った人間が有利である。よりお金を稼ぎやすい。そして、お金持ちになれば、さまざまなオプションをもつことが可能になる。こういった状況を感覚的に理解し、上流階級というように思えるし、自分たちにはそういう機会がなく庶民であると思えるのだろう。

ただこの能力といったものは、日々の練習、つまり努力によってカバーできることが多いにある。そして、現代ではYouTubeなどのメディアもあり、勉強できる機会に溢れている。大人になって階級社会と嘆く前に、時間を無駄にしないで努力をしてお金を稼げるように工夫することが大事である。



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