石嶺小学校合唱部2023

石嶺小学校合唱部2023

最近の記事

お兄ちゃん、ヒーローになる!

日曜日の朝、6歳の翔太はテレビに釘付けだった。いつも見ているヒーロー番組が始まると、彼は夢中になってスクリーンの前でヒーローの動きを真似する。仮面をつけた勇者が悪者を倒すたびに、翔太は拳を握りしめて「カッコいいなあ…!」と呟いた。 「ねぇ、お兄ちゃん!」4歳の妹、美咲が隣に駆け寄ってきた。いつも翔太にくっついて回る美咲は、お兄ちゃんのやることすべてがカッコよく見える。 「僕、ヒーローになる!」翔太が突然立ち上がり、決意に満ちた声で宣言した。美咲は大きな瞳をキラキラさせて「

    • 初めてのお使い

      朝日が窓から差し込み、カーテンを柔らかく照らしていた。7歳の姉、彩乃(あやの)はその光を受けて目を覚ました。今日は特別な日だった。妹の花(はな)と二人で「初めてのお使い」に挑戦する日だからだ。 「彩乃ちゃん、起きて!」4歳の花がベッドに駆け寄って、嬉しそうに姉を揺さぶった。 「もう起きてるよ、花。今日は一緒にお使いに行く日だね。」彩乃は笑いながら布団を跳ね上げ、妹の手を優しく握った。 母がキッチンで朝ごはんを準備している間、二人は何度も母から受けた指示を復唱した。「パン

      • ひとつになる声

        放課後の音楽室には、少し緊張した空気が漂っていた。今日は合唱コンクールのリハーサルの日。クラス全員が揃い、ピアノの前に立つ先生が軽く手を叩いて、みんなを静かにさせた。 「さあ、今日は本番のつもりで歌ってみましょう。」先生の声が、音楽室に響いた。 私は隅の方で息を整えていた。自分の声が他の人と一緒に響く感覚は、何度やっても慣れない。それに、クラスのみんなとうまく歌えるのか、少し不安もあった。みんなで一緒に声を合わせる合唱は、個々の声が大事だけど、その中でどうやって自分の声を

        • 弟のために飛びたい

          10歳の娘、さくらが突然「パイロットになりたい」と言い出したのは、弟の健太が入院している病院からの帰り道だった。健太は先天的な心臓病を抱えていて、何度も手術を受けていた。外で元気に遊ぶことも難しい弟に、さくらはいつも何かしてあげたいと考えていた。 「どうしてパイロットになりたいの?」と聞くと、さくらは少し恥ずかしそうにしながらもこう言った。「健太が空を飛べるようにしてあげたいの。病院の窓から空を見てるだけじゃなくて、僕が飛行機に乗せて、どこまでも連れて行ってあげたいんだ。」

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          子供の夢

          子供の夢を語るのは、本当に心を温かくし、未来への希望を感じる瞬間ですよね。子供たちは、制限を知らない無限の想像力とエネルギーを持っています。彼らの夢は時にシンプルで、時に大胆で、時にその純粋さに大人たちが驚かされます。 例えば、「宇宙飛行士になりたい」と言う子供がいたら、その言葉はただの憧れではなく、「未知なる世界に挑戦したい」という強い意志の表れです。星を見上げるだけでなく、自分がそこに到達できると本気で信じている。その無限の可能性を感じることができるのが、子供の夢の素晴

          子供の夢·全力応援!

          -自己紹介- こんにちは。私たちは、沖縄県那覇市首里にある那覇市立石嶺小学校合唱団父母会です。 私たちの目的は練習に励む子供たちのために、子どもたちがより良い環境で力を発揮できるように全力でサポートすることです。 全国大会の切符を手にするまでには、 ー沖縄大会で上位の成績を収めて九州大会 ー九州大会で金賞の栄冠をつかみ全国大会 沖縄から飛行機で多くの遠征が必要です。 そういった状況でも石嶺小合唱団は2022年、全国合唱コンクールで銀賞を獲得しています。 ただ、そ

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