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最初の就職の話 ⑧
翌朝出勤し、やはり前日に無断欠勤した理由を聞かれ、ふらつきが酷く一度家を出たものの帰ってしまったと嘘の報告をしました。
当然、診断書の件がどうなったかも訊ねられました。
どうしようもなく追い詰められた気持ちと、仕事に関しては電算写植機をいずれやってもらうと課長から聞いていたものの、積極的に先輩について教わることができず、相変わらず僅かなパソコン入力だけを行う日々が続き‥。
その日の日報に、「母には言えなかったけれど、私は本当は福祉関係の仕事がしたい。」と書いてしまったのでした。
そこからは以前のnote『端的に』で書いた通り、経理部長から業務報告である日報に書く内容ではないことを指摘され、それでもなおかつ返信を下さったことから批判的な反応が怖くて読めず、再び無断欠勤をしてしまうのでした。
今度は無断欠勤が5日ほど続いたものの、母も姉も何も言ってきません。
ばれていない‥‥そのたびに胸を撫で下ろしました。
その場しのぎが出来ればよい。
明日が訪れるまで、明日などは存在しないのだから。
心に言い聞かせながら、眠りに就きました。
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