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真似をするのは、悪いこと?


本題に入る前に。

シビれるでしょう、この1枚。
もう、大好きすぎる。

というのもR6年3月、愛媛県のDX推進会議にオンラインで講師として登壇する機会がありまして。(内子町の兵頭さんのバーターです🌞)

その際に使用するパワポ資料中、どうしても経済振興課メンバーの写真を使いたかったワイ。

「どうせならインパクトを残したい」「全員でジョジョ立ちしたい」とリクエストしたところ、みんな快諾。

課長も補佐も係長も主任も主事も、ノリがよくて最高😚

ちなみに3~6部推しで最愛は5部ブチャラティ


チームのいい雰囲気って「何となく」とか「自然発生的に」ではきっと生まれなくて、確実に誰かの温かな思いや気配り、サポートがあってこそ作っていけるものだと思っています。

そしてその「誰か」は、とても大きな実力があって、それでいて控えめな、縁の下の力持ち的存在。ほんと尊敬。

とにもかくにも、どんなことでも気軽に話せて、挑戦できる風通しのよい環境を作ってくれる上司に感謝ですし、自分たちも中堅どころとして、若手がのびのびとその子らしく活躍できる場を作っていきたいなぁと思う、今日この頃です。

萎縮したりさせたりするは勘弁。てか姪っ子ズ可愛い


では今回のお題へGO!


真似されるのは嫌?うれしい?

今年、西予市が全国広報コンクールで内閣総理大臣賞をいただきました。
自治体広報界の日本一。
すごいよね。
うれしいね!
私の後任、まお君がやってくれました。
西予市にお心を寄せてくださった皆さん、ありがとう!
一緒に喜んでくれた皆さん、ありがとう!

まちの人もきっと一緒に喜んでくれたはず。
まちの人の笑顔を見れるのって、最高の瞬間。
広報冥利に尽きるよなぁ。
まお君の記事はこちらからチェック↓
https://note.com/mao_t167/n/n2c4a502f2665

まおくんが広報係を務めたのは5年間。
今年、総務課へと異動になったので有終の美です。
本当によかったね。
おめでとう🥰
後任の活躍がこんなにうれしいものだと教えてくれて、本当に本当にありがとう!

ただ、まおくんは誠実でまじめ、本当に「すぎる」くらいまじめだからこそ、苦しんだ部分が多かったかもしれないと感じています。

個人的には、前任であるわたしに囚われず、まお君の色をめいっぱい出してほしかったからこそ、わたしの真似ばかりするのを正直、もどかしく感じていました。
誤解を恐れずに言うと、文章や文体、内容まで寄せてくるまお君に、すこし恐怖を感じていたほどです。

上が2019年(私)、下が2023年(まお君)


いやはや、めっちゃわたしの書いた文章読んでくれとるやん🤣って話なんですけどね。

でも、内容まで真似しなくても…。
きみはきみのままで、いいんやで。
きみらしさを出してほしいんやで。

まるでまお君がわたしをなぞっているようで、何なら「わたし」になろうとしているかのようで、わたしを絶対的な正解としているかのようで、言い表せない恐怖を抱いたのと同時に、まおくん自身を出さない(出せない?)ことへの哀れみと、いたたまれなさを感じていたのが正直なところです。

2017年
2023年


ビール片手に「守破離」を聞きハッとする


そんな折、広報LABのオフ会があり尼崎市へ。

楽しかったねー!

懇親会が始まるまでの間、日本広報協会の藤本さんと、小平市の新井さんと、伊勢市の上嶋さんと私という4人組で「ゼロ次会に行こう🥳と盛り上がりまして。

いい雰囲気のお店、また行きたい


そこでビール片手におでん串をつまみながら広報談義をする中で、藤本さんが「守破離だね」と。

しゅはり!
聞いたことある!
何となくわかる!
でも正確に言語化できん!
ぐぐる!

しゅ‐は‐り【守破離】 の解説
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

デジタル大辞泉(小学館)


この「守破離」、ホロ酔いの頭で妙に合点がいったのを覚えています。

わたしは後任のまお君に対し「わたしの真似せんでいいんやで」「まおくんはまおくんの色を出していいんやで」と思っていたからこそ、わたしに囚われて「わたしになろうとしている」ように見えるまおくんにもどかしさと哀れみを感じていたけれど、まおくんはただ、徹底的に「守」をしようとしていたのではないか?

わたしはずっと、担当者によって西予の広報は色が変わる(人が変わるんやけん色も変わって当たり前やん?)と思っていたけれど、色をそのまま受け継いでくれる後任がいることで、これってもしや広報せいよの一貫したブランディングに成功しているのでは?と。

それを自分の中で言語化できた瞬間、胸の中にあったもやもやは、おもしろいくらい消えていました。
逆に「わたしの真似をすることを選んでくれて、ありがとう」とすら思えたのだから、不思議なものです。

いつだって発見やナイスアシストをくださるのは周りの人たち。

藤本さん、すてきな視点をありがとう。
まおくん、いろんな選択肢の中から、わたしの真似をすることを選んでくれて、ありがとう。


内閣を受賞したときに、とある上司が「ちよイズムが継承されたな」と言ってくださったのですが、イチ個人の「ちよイズム」に過ぎなかったスタイルを「西予イズム」にしてくれたのが、まお君だと思っています。

真似されることの効果については、個人的に衝撃を受けるほどの発見だったので、今から15年くらい前の衝撃写真をペタリ。

どうして衝撃を受けたら衝撃写真を出すんか?って話ですよね。意味不明ですよね。分かるー。

たまたま出てきた1枚なのだけれど、当時は今より10キロくらい痩せてたし、郷土愛を感じたこともなかったし、「嫌になったら公務員辞めよー」と思ってたし(←これは未だに思ってる)、何ならちょっとギャルってた。

広報と出会うのはもう少し先の未来


結論としては、「楽したい」「自分では考えられない」という理由での真似は、言語道断。
それは真似ではなくてパクリだし、相手の生みの労力の上にタダ乗りしている状態だから、そもそもズルい。
でも、リスペクトをもって真似ることは、そのもの(真似されるもの)のブランド力を高める効果があるのかなぁと、そう考えています。

参考までに「楽したい」真似と「リスペクトしてる」真似、その差はなに?
と気になったのでググってみたら、面白い記事がありました。

https://www.marukin-ad.co.jp/marulog/?p=2081

  • オマージュ=元ネタに対して尊敬・賞賛の念が込められている。元ネタが分かるとさらに面白い。

  • パロディ=批判・揶揄・風刺を目的に模倣している。元ネタがバレなきゃ始まらない、むしろ分かってほしい。

  • パクリ=利益のために創作的な表現を盗用している。元ネタがバレると困る。

つまり、「バレるとやばいな」と感じていればパクリ
「元ネタが分かると、自分の記事がさらに面白くなる」ものならオマージュ。
明確でおもしろいですね。

いずれにしても、「真似したい」って思えるくらい、魅力的なことには変わりはないのでしょう。
少しおこがましいかもしれませんが、今は心の底から「広報せいよっぽい広報が、全国に広がればうれしい」と思っています。

ちなみに…

西予市では事業ごとに「成果報告書」を毎年まとめているのですが、わたしが広報現役時代に、広報の成果指標を定めています。
それは他でもない「特集を組んだ回数」です。

なぜって?


「全コンでの受賞回数」を成果指標に定めることもできたのに、それをしなかったのには理由があります。
シンプルに、本末転倒だからです。

賞を取るために広報があるわけでも、賞をとるために広報業務をするわけでもない。
あくまでも、まちの人に喜ばれる広報があるのが大前提。
その先に、おまけ程度に賞がくっついてきたら、うれしいなぁという感覚。
担当が変わってもそういう認識でいてほしいと願って、成果指標を定めました。

賞レースありきで、まちの人が置き去りになっているような広報は、それこそ本末転倒。
いつのときも、これからも、西予市の広報はまちの人に1番近い場所で、まちの人を愛して、まちの人からも愛されて、共にあり続けてほしいと願っています。

広報で得たスキルは今でも武器


自分が広報時代に感じていた「日本一すてきな人たちが暮らす、日本一すてきなまち」西予市の魅力を、これからもっともっと多くの人に知ってもらえますように。
そして横手市で、西予チームが全国の人たちとつながれますように。

ちなみに尼崎に行く機会があれば、ぜひ「守破離」ひらめきのこちらのお店へ。
店の外観を撮ってたらノリの良いおにーさんが「モデルしたろか?歩けばええか?」と言って映り込んでくれた🤣
最高やん。

颯爽としてたよね


串もうまかった


と最後はグルメに寄ってしまったけれど、今回はこのへんで。

ではまたね!