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和菓子ばなし 四

Yさんの熱が37.0度まで下がってきた。地道に快方に向かいつつある。

今朝は、昨日新宿タカシマヤで買った地方の銘菓を実食。

こちらは秋田県 杉山壽山堂(すぎやまじゅさんどう)の「雲平(うんぺい)」という餅菓子。1個 税抜140円、159kcal。宝永2年創業の老舗和菓子屋とのこと。モノトーンの大きいかまぼこ?なると?と思わせる風貌で、餅菓子にはちょっと珍しいシックなマーブル模様に惹かれて購入。


2/2に購入したので、購入日からの日持ちは4日。餅生地に黒ごまペーストが層状に練りこんであるようで、開封したお品を手に持っただけですでにごまの香ばしい香りが漂う。ごまだれ餅といえば一口大に丸めた餅生地にとろみのあるごまだれを包み込んだものが一般的だけれど、これはたれを垂らしたりこぼしたりする懸念がなく、片手で気楽に摘まんで食べられるところが◎。

噛み切った餅生地をモチモチモチと奥歯で喰む時に、黒胡麻ペーストの軽快なシャリシャリとした歯ごたえが伴うという、なんとも不思議で楽しい食感。

秋田県のことは、フリーペーパー「のんびり」の広報活動から心密かに注目するようになっていて、ほんとのほんとに微力ながら「秋田ガンバレ」という思いも込めてのチョイス。

フリーペーパーのんびりというのは、秋田県庁発行の季刊誌で、現在はもう発行は終わっているものの、WEBサイト内でバックナンバーを無料で読むことができるので、まだ知らなかった方はぜひ。

関西出身の編集長をはじめとした「秋田県の中の人」ではないチームが、現代の都会っ子の感性というフィルターを冷静に駆使しつつ、愛情いっぱいに秋田の魅力を発信していて、ついこちらも引き込まれてしまう熱があるのだ。元は「Re:s」(りす)という雑誌を作っていた方々で、今も精力的に活動している様子が頼もしい。

私は新潟出身東京在住で秋田とは生まれてこのかた縁もゆかりもない身だけれど、「のんびり」を通じて今では陰ながら秋田を応援する一人。

このフリーペーパーで知った、秋田出身の木版画家・池田修三の絵も大好きで、2016年に銀座の文房具専門店「伊東屋」で催された個展にも足を運んだ。


いつか池田修三の展覧会にからめて、秋田旅行に行ってみたいと思っている。




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