見出し画像

京都人がトリサポになった話②

皆さん、こんにちは。京都のトリサポいのけんと申します。今回は前回に引き続き、自分がトリサポになった経緯を書いていこうと思います。

前回の記念すべき初投稿はこちら!こちらを読んでいただくとよりこの話が楽しめます!


経緯6 大阪で大分トリニータの試合が?

2022年4月、社会人3年目を迎えた。この年も希望部署への異動は叶わず、後輩は入ってこなかった。

相変わらず常時繁忙期が続き、この時期の自分は正直記憶がない。家とホテルを往復するだけでかなり口数も少なかったように思える。

そして迎えた4月のシフト発表日。サンガは見事に土曜日開催だったので、当然観戦には行けない。サンガが無理ならガンバのルヴァンの試合に行こうと考えた私は、軽い気持ちでグループリーグの組み合わせを見てみた。

ガンバと大分が同組、吹田の試合は来週

気づくと私はチケットを購入し、吹田で初めてガンバ以外のクラブの応援、縁もゆかりも無い大分の応援に行くことになった。

試合結果  
YBCルヴァンカップGS 第4節
2022年4月13日 19時3分キックオフ
G大阪 2-0 大分

得点者  藤春廣輝 17分
     佐藤遥太 58分 
会場  パナソニックスタジアム 吹田
入場者 4413人
主審 上田 益也


試合は2-0で敗戦。最後まで諦めず格上のガンバに戦う選手達。応援しながら、大分の選手が頑張ってるんやし自分も仕事頑張らな!と前向きになれた。
 この日の観戦は、後から思い返すと自分にとって大きな転機だった。ゴール裏最前列で90分手拍子するのも久しぶりで、負け試合にも関わらず自分が今でもしっかり内容覚えている大切な試合。大分トリニータ初現地観戦はこうして終わった。

トリニータ初現地観戦。試合は2-0で完敗だったが、この日のことはトリサポを続ける限り、忘れることはないだろう。何気に藤春のゴールとかいうレア物も見ることができた。
よるにライトアップされる太陽の塔。何度見てもその姿は神秘的だ。

ちなみにいちばんの思い出は、唯一大分の選手で知っていた元F・マリノス松本怜選手のプレーを見れたこと。松本選手は最初の推し。

経緯7 退職

3年目のGWは、私がいちばん潰れていた時期だった。よく体調を崩し、精神的にも不安定になった。そして何よりもスポーツ観戦を趣味ではなく、現実逃避の場にしていた。
 休みの日は朝から晩まで友達に会って遊び、甲子園にも何度も足を運んだ。ただおかしかったのは阪神が勝っても何も喜べなかったこと。
また明日は仕事だから帰らなければという考えが頭を巡り、時間に余裕があったり、勝ち試合の場合でも途中で帰ることがあった。

スポーツ観戦が楽しめなかった時期


 これは後に気付いたことだが、この時期の写真フォルダを見返すとガンバVS大分。家族で行った名古屋VS京都。この2試合を除き、あまりJリーグの試合に行っていない。
 無意識にJリーグだけは絶対に楽しみたい、現実逃避にJリーグを使いたくないという気持ちがあったのだろうと思う。
 そこから1か月仕事を続けたが身体も心も耐えられず、2022年7月に私はホテルを退職した。
 
制服を脱いだ時はもうここに来ることはないんだと安心したが、自分の行きたかった部署の制服を着ている同期の姿を見ると、悲しさと少しの悔しさが、挨拶回りをしている時はなぜか寂しさがこみあげてきた。こうして3年間のホテルマン生活は終わった。

経緯8 くじ引きと夏だJ!大分行決定!

退職して暫く、私は青春18きっぷを買って小旅行を楽しむことにした。全5回の切符で名古屋に2回と岡山・和歌山・福井へ日帰り旅を敢行。一人旅が趣味になったのはこの5回が大きい。そして、この青春18きっぷ旅の初回、名古屋へ向かう列車でJリーグアプリを開いていた時のこと…。

夏だ!Jリーグの試合を観にいこう!無料招待キャンペーン!

こんなキャンペーンの告知があったのだ。当時2試合ほど申し込み、京都サンガVS柏レイソルの試合を観戦。結果は1-2で敗戦…。ロスタイムに武藤選手に決勝ゴールをぶち込まれてしまい、暫く席から動けなかった(泣)。

夏の思い出(泣)


 では、もう1試合はどの試合を申し込んだのか。

明治安田生命J2リーグ 第32節 大分トリニータVSいわてグルージャ盛岡

どうしても大分に行きたい!この気持ちが全てだった。京都から九州って新幹線で1本だから近いと思っているそこのあなた!京都から大分は遠い!福岡の博多まで新幹線で3時間かかるし、そこからさらに特急で2時間かかるのだ。
 
ただこの機会を逃すと大分県に、ましてや、トリニータのホーム戦に行くチャンスはないと思った。頼む…!当選して!僕を大分に連れて行ってくれ!トリニータのホーム戦を見させてくれ!
 結果は…落選。
落選メールが来て本当にショックを受け、名古屋駅で降り過ごしたのも良い思い出だ(笑)。
 
大分行は潰えた…かに思えたが【特別価格でご優待!トリニータシート1,000円!】のメールが届いたのだ。これは大分に来いと、トリニータが僕を呼んでいるんだな(末期)ということで、初の大分旅行が決定した。

購入決心の画面

経緯9 大分旅行

8月19日私は福岡で1泊し、8月20日に特急ソニックで大分へ向かった。
 てんくうの湯で温泉に入ったあと、いよいよドームへ行くことになるのだが、シャトルバス乗り場に人がいないのだ。ユニフォームを着ている人もあまりいない。試合開始は19時で現在時刻は16時。流石に早すぎたのだろうか?
 
バスに乗り込み、町田選手の車内放送とともにドームへ向けて出発。(実はこの時Twitterのフォロワーさんが車内に!)登山のような急な坂道を10分程でドアが開くき、目の前に広がる巨大なドーム。
 おおいたぁ…、大分県に来たんやぁ!」
この時、初めてドームに降り立った時の高揚感は未だに忘れられない。

目の前に広がるドーム。嬉しさが込み上げた。


ただ、人がいないしスタグルも混んでいなさそうだ。絶対に早かったと確信を持ってテントが見える方へ歩くと…トリサポが長蛇の列を作っている!
 
もう通路は青と黄色に染まり、様々な年代の方が談笑しつつ入場を待っている。開場1時間前から入場するための待機列、しかも全員が後援会、シーパス組…。
 スタジアムに来るのが早すぎたのではない、私は遅すぎたのだ。
この時驚いたのは一般入場組の少なさ、それはトリサポが何かしらに加入している証でもあった。恐るべきトリサポ。サンガとはまた違った熱さがある。

スタグル!ニラ丼とレモレード


 スタジアム内は2002年W杯に向けて作られたこともあり、最前列からピッチが近く迫力がある。椅子に背もたれがあるのもありがたい。この際、陸上トラックがあるのはご愛敬。

この臨場感、流石W杯スタジアム

試合は中川選手、弓場選手、増山選手のゴールで完勝!終始大分が攻めていて素晴らしい試合展開だったし、何回もゴールが決まってそして暖かい大分サポーターの皆さん。サンガからトリニータに半分魂を売るのに時間はかからなかった。

トリサポの熱さに触れた試合だった


経緯10 後日談と現在

さて、トリサポになってしまった私は現在何をしているのか?
 実はまだ仕事も決まってないし、3年間頑張って貯めた貯金も底を尽きそうで大ピンチである。でも、この大分旅行に行ったことは何一つ後悔していない。


かぼすサワーで乾杯


かみ風船の素晴らしい一品

あの日の夜、トリサポさんに教えて頂いたかみ風船という店で吞むことにした。
 カウンターに案内されると、お隣にトリサポ夫婦がいらっしゃった。あちらから話しかけてくださり、ご一緒させて頂くことに。そこで京都人だけどトリニータの試合に来たこと。学生時代色んなことをして、ホテルに入ったこと。そして先月仕事をやめて転職が不安なこと。全部悩みを話していった。
 お二人は「まずはお疲れ様!若いうちはなんでも失敗したらいい!まだ新卒のとこ辞めて次2つ目でしょ?挑戦したいことは若いうちしかできない、今は自分のやりたいことを全力でやればいい。でも、絶対にホテルでの3年間の厳しくて辛い思い出は30~40代で役に立つ、この3年が必要な時間だったと思える。だから忘れないで!」と励ましてくださった。
 恐らく、次の仕事先が決まるとき、嬉しさよりも安心が勝つと思う。そして、このご夫婦との時間を振り返るのだと思う。そして、別れ際に仰った「またドームとこの居酒屋で会おうなお兄ちゃん!来年待ってるから。」

この言葉を聞けただけで、今回大分へ旅行して良かったと思える。そして、こんな暖かいサポーターがいるクラブについていきたい。これからも応援し続けたいという気持ちが沸き上がった。
 翌日、清々しい気持ちで大分を後にした。トリニータというクラブ、サポーター、大分県。もう全部まとめて好きになってしまっている現在である。もちろんサンガサポは続けるが。

その後、大分から帰った私は転職活動の傍ら、10月に関東アウェイに参戦したりするのだが、それはまた別の機会にたっぷり書くことにする。
 そしてこの大分旅行を境にTwitterで多くのトリサポと繋がることができ、自分で毎週金曜日22時~  #いのけんの爆速ラジオ  というスペースを開始。20~30人程のリスナーの方々と楽しくお話させて頂いている。
 今後はトリサポだけでなく、試合当日は他の対戦クラブの方も巻き込んで放送したいという野望もあるし、Jリーグを通して色んな人達と繋がっていきたい。
 ただ、トリサポとの繋がりも夏に大分に行かなければなかったので、この大分旅行は実りある旅だったし、旅に人との出会いは本当にあるんだな。これもまたご縁だなと実感した。

またここに行けるように頑張ろう!

以上が京都人がトリサポになった経緯だ。

 ここまで、2回に渡って読んで頂いた皆さんありがとうございました。これからもゆるゆるとJサポライフを発信していければと思っているので、フォローして頂けたら嬉しいです。


この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?