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『思いがけず利他』を読んで

本の感想を簡単に

この本に出会えたのは、偶然のおかげです。
普段、哲学書を選ぶときは自分の悩みを解消するための本を探すことが多いんですが、そんな私では、一生この本に出会うことはなかったと思います。

この本を読んで学んだことは、
ー利他とは、受け取られて初めて生じるものであり、過去からやってくるもの
という考え方です。
また、
ー利他行為は『やろう!』と思って行動することではなく、『何かに突き動かされる』こと
という考え方も新鮮でした。
特に「与格」の考え方が面白く、言葉の巧妙さにも感心しました。
まず人が感じ、それを言葉にし、宗教や教えとして感覚が伝わるということでしょうか。

ちなみに、本ページのトップ画像はDALLE3に「思いがけず利他」のイメージで生成してもらったものです。なんか優しい雰囲気でお気に入りです。


本を読んで考えたこと:その1

この本を読んで考えことが2つあります。
1つ目は、子どもに対する彼氏と私の考え方の違いです。

彼氏は、子どもができたら子どもの意思を尊重し、好きなようにさせたいと考えており、それが子どもの幸せにつながると信じているみたいです。
一方で、私は子どもにいろいろな体験をさせて、何が興味を引くのかを見つけてあげたいと考えており、つい最近この話で意見がぶつかり、ちょっと気まずい感じになりました(笑)  ※今では仲良しです。

この意見の違いから、利他について考えました。
彼氏から見れば、私の「子どもに○○させたい」という思いは偽善的な利他行為と感じられたのかもしれません。逆に私は、彼の放任主義的な考えでは、子どもと偶然の出会いの機会が減ってしまうのではないかと心配しているのかもしれません。
この本を通じて、最終的に選ぶのは子どもであり、現時点での私たちの考えはすべて利己的だという考えに至りました。将来、子どもが「もっといろいろな世界を教えてほしかった」と言えば私の行為が利他に、「もっと自分の意志を尊重してほしかった」と言えば彼氏の行為が利他に繋がるのだと思います。まさに利他は過去からやってくるというわけです。今度のデートでこの話もしてみます!

本を読んで考えたこと:その2

2つ目は、自分の目指す道についてです。
私は将来「社長になりたい!経営してみたい!」という漠然とした思いがありますが、それが何の分野で、どの業界かは全く考えていません。なぜ社長になりたいかというと、ただやってみたいからです。「できっこないをやってみよう」の精神です。この思いと同時に、私の働きが巡り巡って誰かの助けになればいいな、とも思っています。

今は、誰かの悩みや問題を解決したいという明確な思いも対象もありません。ただ、ひたすら自分の興味に向き合い、自分が欲する未来を作るために日々模索していて、苦しまなくてもいいのに一人苦しんでいます。
もし、助けてあげたい対象が出てきたら、今よりは楽になるのではないかとも思います。何かに没頭したいのですが、その「何か」を見つけるために、とにかく何かしら行動してみて、色んな人と出会って、偶然を求めて毎日を駆け抜けたらいいんでしょうか…?

最後に

以上、書き始める前は「私が書く読書感想文なんて面白くないしな…」と、尻込みしていましたが、書き始めると止まらなくなり、予想以上に長くなってしまいました!読書感想文楽しい!
余談ですが、この感想を書くまで、ブログは自己満足の塊だと思っていました。自分の思いを書き連ねてネットに上げるだけなんて、何の意味があるのだろう、誰が喜ぶのだろう、と。しかし、この本を読み、感想を書いて公開することも、もしかしたら利他になるのかもしれません。

この本をお勧めしてくれたHさん、ありがとうございます!

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