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小泉純一郎から安倍晋三,岸田文雄への世襲政治は失政の連続,とくにいまの「丸出だめ夫」君ばりの為政はこの国を決定的にダメ押しするばかり(2)

【断わり】 「本稿(1)」の住所(アドレス)は以下のものである。こちらをさきに読んでもらうのが,順番として好都合ゆえ,そうしてほしいところである。

  ⇒ https://note.com/brainy_turntable/n/naf3536fe9504

「本稿(1)」の案内

 ※-1 2023年10月25日の主要3紙「新聞社説」に観てとれる岸田文雄政権の末期的な諸症状

 a) 『朝日新聞』2023年10月25日の「〈社説〉首相の答弁 国会論戦 形骸化許せぬ」

 議場では,具体的なことはなにも語られないのに,院外では既成事実が着々と積み上げられていく。これでは,国会の論戦にどんな意味があるのか,国民に疑問をもたれても仕方あるまい。立法府の形骸化を意に介さない,岸田首相の政治姿勢が問われる。

 首相の所信表明に対する各党の代表質問が始まった。首相が演説で「経済,経済,経済」と連呼した,経済対策が主要な論点だ。

 首相は先週,税収増を国民に還元するとして,自民,公明両党の幹部に対し,所得税の減税を含む具体策の検討を指示した。しかし,週明けにおこなわれた演説に「所得減税」という言葉はなかった。

 最初に質問に立った立憲民主党の泉 健太代表はまず,この点を取り上げた。所得減税をおこなうのか,その期間や対象をどう考えているのか,年内に給付できる手当にすべきではないかと,ただした。

 首相は与党の正式な議論が始まっていなかったので,演説では触れなかったとして,所得減税の検討は認めたものの,泉氏の個々の問いにはなにひとつ答えなかった。

 ところが,政府内からは早くも,所得・住民減税は1人4万円,住民税非課税世帯には7万円の現金給付といった具体案が飛び出している。国会軽視のそしりは免れまい

 日本の財政は借金頼みで,防衛費「倍増」を賄うための増税も控える。少子化対策の財源として,保険料の上乗せ徴収も検討されている。物価高の影響が深刻な困窮層への給付は必要だが,大規模な減税が求められる局面ではない。それでも,首相が必要だと信じるなら,正面から国会で議論に応じるべきだ。

 各党の動きを見守る。個々の政治家に対応を委ねる。そんな答弁も頻発した。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に向けた教団の財産保全については,立憲と日本維新の会がそれぞれ議員立法で法案を提出し,与党もプロジェクトチームを立ち上げる方針だ。首相は新しい法整備について,政府の考えを示すことはなく,与野党の動向を「注視する」というだけだった。

 教団との関係などが問われた細田博之前衆院議長や,法務局に人権侵犯を認定された杉田水脈衆院議員への対応では,自民党総裁として説明責任を果たさせる考えは示されず,本人任せに終始した。

 首相は演説の冒頭,「百年後に振り返って,評価される」ような国会にしようと呼びかけた。本気でそのつもりなら,まずは自身の答弁からあらためるべきだ。(引用終わり)

 寸評。 まず岸田文雄は辞任することからはじめることだ。「世襲3代目の政治屋」として安倍晋三の悪い・悪い資質だけを継承しているこの岸田文雄は,やること・なすことすべてはピント外れ,国民無視もはなはだしい。トンデモ総理大臣である。こんな国家最高指導者では,この日本国はますます転落一途……。

 「百年後に振り返って,評価される」だと? いますぐに分かる程度の体たらく政権がずいぶん口幅ったいイイグサである。毎日,1日前のあなたの言動ぶりを観ただけで,やはりこれでは使いものにならない「世襲3代目の政治屋」だったねという感想しかもてていなかった。 

 「百年後に振り返って,評価される」というけれども,1世紀あとになってなにかに書かれる自分の姿が「かっこうよく描写される」とでも,相当にうぬぼれたうえで,大いなる勘違いをしている。日一日とこの国を悪くしているだけの御仁が,偉そうに大物ぶったところで,もともとそのガラでもキャラでもなかった。

b) 『読売新聞』2023年10月25日の「〈社説〉所得税減税 意義も効果も疑問が拭えない」。この社説はつぎの画像資料で紹介する。

珍しく『読売新聞』が政府に超(?)きびしい論調

 寸評。 確かにふだんは,政府応援団みたいな読売新聞社であったが,さすがに,ここまでの岸田文雄の指揮ぶりにはいいかげん呆れたのか,とうとうこういったふうに,「世襲3代目の政治屋」首相の「バッカっぷり」に向かい,どうしても批判的に論説せざるをえなくなっていた。

 いわく「国民の負担の検討が避けられない状況にありながら,減税をすのは,いちじるしく整合性を欠く」というふうに,つまり「見当違い」になっている「場当たり的な人気取り」に迷走しだした岸田文雄の言説を,『読売新聞』は批判した。

 そうした問題,「歳入が国の歳出を大幅に下まわり,国債で穴埋めしている現状では余剰分などないはずだ」という『読売新聞』の指摘・批判は,まさか岸田文雄が理解できないはずはないと思いたいところだが,それでも「減税」を口にできる不思議なこの首相であった。

 ネット上のトレンド(話題)の上位に「増税メガネ」「増税自民党」「減税はウソ」などのワードが飛び交っているが,さもありなん……。安倍晋三が首相のときは「ウソの競演会の指揮者ぶりを発揮していた」が,岸田文雄となると,「できもしないことをできるのだ」という具合に,それも無責任にもその場しのぎで発言してきた。

 c) 『毎日新聞』2023年10月25日の「〈社説〉岸田首相の『所得減税』 矛盾だらけの人気とり策」

『毎日新聞』2023年10月25日社説

 寸評。 この『毎日新聞』の社説は「税制全体のつじつま」が「合わない」発言を,平気でする岸田文雄に対して,「現在を突然打ち出す姿勢は理解に苦しむ」だけであり,さらに「減税だけをアピールするのは筋が通らない」と批判したうえで,これでは「将来に禍根を残すだけである」とまで論難している。

 岸田文雄ははたして,政治家として,それも「世襲3代目の政治屋」なのだから,最低限の「為政に関する初歩(イロハ)」は心えているものと思っていたが,実際に首相をやらせてみると,この人はそれすらをまるで分かっていなかったという事実だけが,あえて拡大鏡を当ててみる前に,くっきりとわれわれの面前に披露されていた。

 ともかく,この人に首相をやらせておけば,なんとかこの国はよくなりそうだという感じを,最初からいっさい与えられていなかった「世襲3代目の政治屋」が,それでもなお自分だけはいっちょ前になって,采配しているつもりであった。

 もっとも,岸田文雄は自分の首相としての仕事全般は,木原誠二という例の問題ありの人物が,現在は「自由民主党情報調査局長」と「同政務調査会副会長兼事務局長」を兼職しつつ,文雄の右腕となって助力している仕儀であるが,この木原がいなければ実は,岸田はなにも仕事ができない「ダルマさん状態」と指摘されていた。

 ともかく,以上のごとき大手紙の繰り出した2023年10月25日の諸社説は,基本的な論調を一致させており,この岸田文雄という「世襲3代目の政治屋」のデタラメ為政を根本から批判せざるをえないでいた。

【参考記事】-『日刊ゲンダイ』から-


 ※-2「岸田首相に自民も酷評『国民が期待するリーダー像,示せてない』 世耕参院幹事長が異例の代表質問」『東京新聞』2023年10月25日 17時23分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/285917

首相になりたい人物の1人が岸田現首相に
このように換言した

ただ今回は猿芝居ではなさそうなところが
いちおう感じられた

 『東京新聞』の上掲記事から引用する前に一言断わっておきたい。
 
 世耕弘成はいった。岸田文雄「(内閣)支持率が向上しない最大の原因は,国民が期待するリーダーの姿を示せていないことに尽きる」と。もっとも,われわれ国民・市民・庶民は,この首相に期待したことはなかったし,いまでもその基本線に変わりはない。

 小泉純一郎が自民党を壊しはじめてから,その子分であった安倍晋三がいよいよ自民党を中世的な政党にまで腐敗・退歩させていた。それゆえ,いまさら「世襲3代目の政治屋」の1人であった岸田文雄が,現状の日本政治をわずかでも変革できるはずなどありえない。

 以下に世耕弘成の発言を紹介する。 

 ◆-1「決断と言葉に弱さを感じる」

 自民党の世耕弘成参院幹事長は〔10月〕25日,参院本会議での代表質問で,岸田文雄首相の指導力にきびしく注文を付けた。所得税減税をめぐる首相の発信についても「首相の『決断』と『言葉』には,いくばくかの弱さを感じざるをえない」と酷評。

 代表質問で首相が「身内」の与党議員から重ねて苦言を呈されるのはきわめて異例で,議場からはどよめきが起きた。世耕氏は参院自民の有力者で,党内最大派閥の安倍派を率いるいわゆる「5人衆」の1人。支持率が低迷する首相に対する与党内の不満を突きつけたかたちだ。

 ◆-2 給付なのか減税なのか「言葉が弱い,まったく伝わらない」

 世耕氏は,首相が所得税減税に関して9月25日に「税収増を国民に適切に還元する」と表明したことについて,「還元という言葉が分かりにくかった。自分で決断せず,検討を丸投げしたように国民に映った」と指摘。

 「還元」が現金給付なのか減税なのか,その両方を指すのか不明で,与党内でも臆測を呼ぶ事態を招いたとして,「物価高に対応してなにをやろうとしているのか,世の中にまったく伝わらなかった」と強調した。そのうえで,今後は「政治家としての言葉で発信してほしい」とくぎを刺した。

 世耕氏はさらに「国民がもうひとつ物足りないと感じているのは」とつづけ,岸田政権には政策を実行に移すスピード感が欠けていると訴えた。一例として防衛関連技術の漏えいを防ぐ「セキュリティー・クリアランス」の制度化を挙げ,「どれだけ時間をかけているのか」と不満を示した。

 首相は表情を変えずに,「これまでもみずから決断し,国民に直接発信することを心がけてきたが,国会でも経済政策や物価対策を中心にしっかりと議論を重ね,国民に丁寧に説明していく」と答弁した。(引用終わり)

 岸田文雄の応え(答え)方は,いつも「答え(応え)」になっていなかった。その程度の「応答」で「お茶を濁すだけ」の姿勢しか示せない「世襲3代目の政治屋」の国会内話法であった。

 a) ところで,ユーチューブ動画サイト『一月万冊』のなかで,2023年10月27日に放送された佐藤 章担当の「【増税メガネ】絶対消費税は下げない! 支持率急落の岸田首相。ケチケチ減税・国会議論があまりに愚かすぎる。元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊」https://www.youtube.com/watch?v=WphSCtBQroE は,コメント欄につぎのような意見・感想がぶら下がって(寄せられて)いた。

 なお,以下に引用したコメントは,時点としては2023年10月28日午前7時半ころに拾ってみた。ここで,4つ参照するうちの2つは同一人のコメントであった。このことはすぐに分かるが,いちおう注意を喚起しておきたい。

 @takashitaguchi9398 10時間前
 非正規労働という差別を作り,同じ人間とは思えない労働賃金で搾取する。政府に政策は,世界でも上位の税を強要して,軍事費の倍増,大企業と一部の富裕層に移し替えるだけ,大企業には500兆円もの内部保留となり,日本経済のなかの貨幣の流通不全を招いている。国民生活に消費すべき血税は,まったく機能していない,これで国の発展等はありえません。

 @akihirotakahashi3221 9時間前
 自公政権の歴代の首相がしてきたことを考えると,国民およびその生活に目を向けていませんね。いったい,なにをしたいの? どこをみているの? アメリカ合衆国? 防衛産業? 解散総選挙,政権の維持にのみ血道をあげている岸田さんには,答えられないでしょうね。私たち国民がかわいそう。

 @user-cy5sj9hm8d 9時間前

 消費税は,輸出事業者には還付金として帰ってくるから,いくらでもあげたい。秘密は輸出事業者には消費税率0かマイナスとみなす。ならば,免税小規模事業者はインボイス税率0として,還付金をもどすべき。インボイスしたら納税義務が生まれる,というのがデタラメ。エセ付加価値税の消費税は欠陥税制。消費税廃止を。

 @takashitaguchi9398 10 時間前

 皆さん,こんばんは。退職後にフランスから移り住んだバルセロナ,ここはスペインですが,コロナ感染後に一般的な食料の消費税は0です。贅沢な生活品は21%です。これぞ人に寄り添った政治です。

 2023年の成長率は4%になるといい,もう週休3日が定着していて,生産性もコロナ前の20%増,100%の労働者が年30日の休暇を取る,どうみても日本の生産性は50%でしかない。

 これが日本の自公政治の黒い実績です。日本の皆さん,これをどうみますか。今日も佐藤さんのジャ-ナリズムに耳を傾けます。

ユーチューブ動画サイトへのコメントから

b) 「本稿(1)」(2023年10月27日)がすでに

 「日本のGDP,ドイツに抜かれ世界4位に IMF予測」『日本経済新聞』2023年10月24日 10:10,10月24日 19:50 更新,https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN240FU0U3A021C2000000/

という事実に触れていたが,この日本経済をめぐる基本的な動向を転換させうるような経済政策を,いまのこの岸田文雄という首相が変えることはできそうには,とても思えない。

 いつまで自分が総理大臣でいられるか,この地位をなるべく長期にするための画策しか念頭になかった「世襲3代目の政治屋:岸田文雄」に対してとなれば,そもそも,この男にまともな政治(内政も外交も)を期待することが不可能であった。そうした事実は,すでに2年以上も首相をやらせてきた途中でも,すでにバレバレになっていた。

 参議院議員で自民党内旧安倍派の世耕弘成参院幹事長が前段のように,国会の質疑でいらだって岸田文雄を詰問したのは,その「党内抗争がらみ」の発言であった含意はさておいても,岸田文雄の完璧に近かった「丸出だめ夫」君ぶりを,まっこうから批判したことになる。

 世耕弘成は事後に,「自身の代表質問『謝罪する話ではない』 自民・世耕氏」『日本経済新聞』2023年10月27日 16:32,https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA277NR0X21C23A0000000/ と報道されてもいた。こういうたぐいの記事が出てくるのは,岸田文雄政権の末期的症状の一端であった。

 というたしだいで,自民党の世耕弘成参院幹事長は〔10月〕27日の記者会見で,岸田文雄首相への自身の代表質問の内容に関し「謝罪や釈明をする話ではまったくない」と述べた。世耕氏が首相側に謝罪したとの一部報道を「まったく事実ではない」と否定した,というのである。

 世耕弘成はむしろ,「エールを送る趣旨だ」ったし,「(代表質問の)冒頭で支持することを明確にし,業績も評価した上で述べた」と強調した。そして「26日の首相官邸での会議のさいも首相から握手をしてきて『引きつづきよろしく』という話をいわれた」とも説明したというのであった。

 世耕弘成がそのように弁明したところで,首相の座を狙っている自分の意欲(野望)となにも関連のない発言でもあるまい。


 ※-3 さきほどの「スペインですが,コロナ感染後に一般的な食料の消費税は0です。贅沢な生活品は21%で」「これぞ人に寄り添った政治です」との指摘について

「知ってください.日本の現状を.日本という船を沈ませないために。日本は25年以上にわたり,景気が悪い状態が続いています」『れいわボランティア千代田』https://reiwachiyoda.jp/flier082/ (2023年10月28日閲覧)という解説が,

 本日のこの議論に参考となる関連の図表をいくつか用意・掲載していたので,そのなかからつぎの統計図表を紹介しておきたい。一目瞭然の内容として「経済統計上の事実」が伝達されている。

 ▲-1 厚生労働省の,2019年度『国民生活基礎調査(大規模調査)』によると,生活が「苦しい」「やや苦しい」と感じている世帯の割合は,こうであった。

  全世帯 54.4%   母子世帯 86.7%

この数値からすぐに具体的に想像できる日本社会の様相は,なかでも欠食児童や困窮しているシングルマザーたちのの姿である。

 さて,ここで紹介していく2つの統計図表のうち最初のそれについては,こういう文章が添えられている。さきに,これを読んでもらうのが都合がよいと思う。

 「企業の売り上げ高は,ほぼ変わりません。一方で,企業の経常利益と株主配当が増えました。その利益はどこから来ているのでしょうか」

 「働く人々から賃金を削りとり,将来への投資を抑えて,一握りの者に利益を流し込んでいたのです。働き方を壊し,賃金が上がりづらい構造にした結果,所得が減り続けています」

配当金が多いだけでなく同時に
内部留保にも多くまわされていた

 つぎにかかげるのは,以下の3つの統計図表である。

一番下の法人税引き下げの推移のうち
右側の安倍晋三第2次政権時になってもなんどかその税率は下げられている


 これら上の3つの図表については,こういう文章が添えられていた。

 「消費税により,強制的な物価上昇となりますが,給与は上がりません。物価は上がるが,給与は上がらない。これで生活が楽になる人はいません。経済も当然,衰退です。なぜ,議員や政党は,間違った経済政策を推し進めるのでしょうか?」

 なぜなら「消費税は,あなたの老後や,社会保障とは,ほぼ関係ありません.消費税収の約73%が大企業減税の穴埋めに」転用(⇒本来の趣旨・目的から外して利用=悪用)されているのである。

 「企業献金や組織票でお植え〔応援?〕してくれる大企業や資本家に減税を約束。足りない,とされる財源は,皆さんへの消費税増税で埋め合わせます」

 「企業や資本家にとって,2つの大きなコストは」「納税と労働者」であるから,「法人税を減税」したうえで,その代わりに「労働環境を破壊,安い労働力を増やす」といった

 「一部の利益のために,このようなサイクルを25年以上続け」てきた結果,「庶民の生活を圧迫し,国家を衰退させているのが,日本の国会議員の半数以上です。害悪でしかありません」

 なお「平成24年というのは2012年になる」が,その12月26日に発足していたのが安倍晋三の第2次政権であった。この「世襲3代目の政治屋」の「裸の王様」で生来「甘ちゃんのボンボン首相」が,

 自分の名字を冠してもらった〈アベノミクス〉なる経済政策(の愚策)は結果として,みごとに胴体着陸(失敗)させられていた。先進国であったはずのこの国に対する評価は,2010年代までにおいて日本の産業経済・企業経営の全般の実力が絶対的にも相対的にも低下してきたなかで,その範疇から徐々に外されていく過程をたどるほかなくなった。

 GDPのことになると,2023年中に日本はドイツに追いこされると予測されている。ドイツの人口は日本の3分の2である。2019年時のIMF予想では,2023年の日本の1人当たりGDPが4万1253ドルなのに対して,韓国は4万1362ドルであったというから,「あの韓国にさえ」も経済指標で後れをとる日本になっていた。

 それでいて防衛費(軍事費)だけは2023年度から,GDP比で5年間かけて2倍増にしていくと岸田文雄は明言していた。ところが,このところ,自分のことを「増税メガネ」とか「増税▲ソメガネ」とか,SNSの世間のほうで憎称されてしまった事実に,さすがに狼狽したのか,1年間だけはその予定を先延ばしにするといった弥縫策までかかげだした。どこまでもセコイ采配ぶりしか発揮できない(再度いうが)「丸出だめ夫」君なりの為政である。

 岸田文雄の首相の立場からの為政ぶりも,やはり「いまだけ,金だけ,自分だけ」のための要領しかもてあわせなかった。ましてや,一国の最高指導者が大所高所の長期的な観点から,この自国の将来をどうしていくのかという問題意識が,この首相の言説からはほとんど感じられなかった。

 亡国の首相は安倍晋三の時期から確実に始まっていたけれども,それ以前に,小泉純一郎が「自民党をぶち壊す」といっていたあたりに,本当淵源していたのである。共犯者として竹中平蔵の氏名を忘れることができない。

 そうだったとはいえ,岸田文雄が首相に就いてからの国家指揮ぶりとみるに,もはや「日本没落」を--森嶋道夫が1999年に公刊した『なぜ日本は没落するか』岩波書店がその未来展望を的確に予測していたそれを--,あえてみずから早めに呼びこんていた。つまり,非常に下手くそな為政を敷いてきたために,このままでは,この国を窮状から救いだすための対策を講じられないで,その大詰めにまで来てしまったという印象である。

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 さて本日の記述はここまでとしておき,この「本稿(2)」は前編の「本稿(1)」とともに,最初は「1年以上前に書いてあった別の記述」を復活させ,「連続もの」の意味をもたせて再掲,構成するはずであった。

 けれども,

 以上のように,本日の時点で新しい材料をみつけて書いていくうちに,記述した分量が増えてしまった関係で,この記述のなかで併せて復活・再掲・記述しておきたかった「以前の材料」は,さらに繰り延べて「本稿(3)」にまわすことにした。

 ということで本日のこの記述は終わりとしたい。

 追伸)前段の「本稿(3)」の中身については,その後につづけて書くつもりであった材料を,翌日(明日,2023年10月26日のことだが)に記述していくうちに,連続ものとして「本稿(3)」と名づけるのは適当ではないと判断せざるをえなくなり,別の題名に変更することになった。

 それゆえ,明日に予定していた「本稿(3)」は,その題名そのものを充てて記述することはやめにして,その代わりに実質で,この「本稿(2)」を受けて展開する2023年10月26日の記述を指示しておくことにした。

 前後して,ややわずらわしい関係になってしまい,上記の説明もゴチャゴチャの感ありだが,ひとまずご容赦を願いたい。ともかく読んでもらえる場合は,つぎ住所(アドレス ↓ )に飛んでほしい。 

 ⇒  https://note.com/brainy_turntable/n/n593d30ee1dfe

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