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かを
2023年2月16日 22:40
看護学生時代に哲学の授業を受けた。東京の大学からド田舎の学校までわざわざ女性講師が来てくれていた。初めてその先生を見た私たちは若干ざわついた。アメフトの選手のような肩幅だった。主張の強い肩パッドが、その先生の迫力をカサ増ししていた。授業は難しく退屈だった。私は先生の話を聞いてるふりをして、窓の外の景色や器用にペンを回す好きな人の長い指を眺めたりしていた。突然「そこのあなた立って」