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随想(詩について)

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#池田俊晴

「私たちはうすく酔った」 ー 池田俊晴さんのこと

「私たちはうすく酔った」

 以前にもここに書いたことがありますが、私は中学生の頃、一人の少年とよく詩の話をしていました。その少年と一冊のノートに、お互いの詩を書き合って、お互いの詩を読み合っていました。ですからお互いにとっての、最初の読者であったことは間違いがありません。池田俊晴さんという名の少年でした。

 その後、大人になって、一度だけ手紙のやり取りはしましたが、また会うこともなく月日はどん

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