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松下 育男
2024年7月21日 15:53
ぼくは、子どもの頃からずっとひとりで詩を書いていました。九段高校に通っていた頃も、学校で詩の話をする友人は、ひとりもいませんでした。詩は、家に帰ってから、自分の部屋で、扉を閉め、机に向かって、ひそかに書くものでした。ですから、高校にいる間は、詩のことは、授業中に窓外の空を見上げながら、堀辰雄や三好達治のことを考えたりはしましたが、誰にもそのことを話すことはしませんでした。けれど、ぼくの