マガジンのカバー画像

現代詩の入り口

27
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

「現代詩の入り口」24 ― 詩の罠にとらわれてしまいたいと思うなら、金井雄二を読んでみよう

本日、対談をした金井雄二さんの詩を読みます。

金井さんの詩がいいなと、ぼくが思うのは、なんでもない時間の中にいることを書いているのに、そこから叙情がにじみ出してくると感じられる時だ。

そうか、こんなになにげないことを書いているんだと思って、読みながら油断していると、まさに詩に足をすくわれる。あっと、思って、その時にはもう金井さんの詩にとらわれている。金井さんの詩は、どこか、草原の中にひっそりと

もっとみる