やっぱり実家に帰ると鬱っぽくなる

春休みなので実家に帰省している。
地元は嫌いだ。
ここにいると幼い頃の嫌な記憶を思い出すし、あの頃の自分に戻る感覚もある。
実家にいる時は、人の声にビクッとするし家族の誰かの機嫌が悪いと胃が痛くなる。離れていれば大丈夫だけど、一緒の家で過ごすと数日で嫌になる。

東京に行って数年が経ってようやく、昔のことを思い出して泣かなくなった。
思い出す頻度も格段に減った。
なのに実家に戻ると毎日昔のことを思い出す。もう泣きはしないけど、なんだか陰鬱な気持ちになってくる。
母と会いたいからと律儀に帰ってきているけどその母に対しても一緒に暮らすと不満が募る。

実家はめちゃくちゃ汚い。
おばあちゃんから脈々と受け継がれてきた汚部屋DNAによって。
お風呂場はめちゃくちゃカビが生えてるしトイレはいつ掃除したのかわからないし、とにかく物やゴミが多くてゴミ屋敷とまではいかないけど、家に人を入れたらドン引きされて疎遠にされそうなレベル。
私が住んでいた時は、耐えられなくなって1人で掃除して3日後には元に戻ってるのを見て心が折れてたりしてたけど今ほどは気にならなかった。
でも今はもうこの家に住むなんて考えられない。


鬱の原因は家庭環境だったと考えている。
けどもう恨んだりするのはやめようと思って薄めて薄めてようやく整理できてきたけど、
やっぱり会うと恨んでしまいそうになる。

料理が苦手なのも掃除が苦手なのも分かってるし
親も人間だってわかってる、わかってるけど
もう少し違う環境だったら、これ程までに苦しい人生ではなかったかもしれない
普通に学校に行けてたなら、ここまでの遠回りはしなくてよかったかもしれない
小さい頃にもっと家に帰ってきてくれてたら、もう少しコミュニケーションを取ってくれていたら、愛着障害にもならなかったのに


鬱で本当に辛かった時期に支えてくれたから母にはすごく感謝しているし今は本当に友達みたいに仲が良いけど、小さい頃の母との思い出はほとんど無くておばあちゃんがお母さんみたいな感覚だった

今、関係が良いから全て良いとは思えない。
やっぱり昔のことを思うと恨むような悲しいような気持ちになってしまう。
いつかはこの気持ちももっと薄めていきたいけど、やっぱり「どうして」という気持ちはまだ取れない。
もっと早く優しくしてくれたら、もっと早く気にかけてくれたらここまで深刻な鬱にならなかったかもしれない。
普通の人と同じくらいの毎日を過ごせる状態になるまでに10年を費やしたよ。本当の地獄だった。よく死ななかったなと自分でも思うくらい。中学から今までの人生は鬱の記憶が半分くらいを占めてる。

他責はやめろよと言われるかもしれない。
でも、やっぱり親や周りの環境は大きい。
せめてここまでの鬱にならずに生きてこれたならどんな風に生きていけただろうと考えずにはいられない。
10年越しに普通くらいの精神状態になれた時、皆はこんなに生きやすいのかと思った。
毎日あんなに元気に過ごせるのが本当に不思議でたまらなくて、自分がおかしいんだと思ってたけどこんなに体が楽なら出来ると思う。
健康な体で人生を過ごせた人達が心の底から羨ましかった。この体でやり直したいと思った。

文を書くとその日の気持ちが現れる。
今日はタラレバが多くてネガティブだ。
普段は見て見ぬふりをしているだけなのかも。
自分のために早く私の城に帰らなければ。



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