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担任として働くことの葛藤

 私は小学校で働いています。帰宅して22時。今日も疲労困憊です。

 今日は給食中に暴れる子の対応をしていたので、子どもたちが下校してから、冷めてるandチョークの粉が入ってそうな給食を食べました。その後、机のアルコール消毒や、掃除の仕上げ(本校はコロナ対策で雑巾掛けをさせない方針で、床の雑巾掛けは教員がやります)などの作業をしているとあっという間に定時です。笑

 なかなか大変な理由はいくつかありますが、その中の一つは暴言・暴力・欲求を我慢できずに周りが嫌がる行動をとってしまうなどの子が、複数人いることです。彼らが活躍できるような、関心が向くような授業や学級経営を心がけていますが、時間や体が足りないもどかしさがあります。同時に、そうなってしまう背景を理解しようと思えば思うほど、根本的な解決は学校では難しいことを痛感します。個人情報なので詳しくは言えませんが、彼らがランドセルと共に背負ってくる重い生活は、30人いる教室で1人の担任が受け取るには重すぎると感じます。一対一でじっくり向き合い、試され傷つけられながらも大事に思ってると伝え続けて信用してもらい、徐々に人間関係を広げていければと思いますが、教室ではそうもいかず、もどかしいです。
 もちろん、頼れる機関に頼りまくります。職員間では情報を共有し、1人で抱えません。1人ではどうにもできないので!とにかく思いつく限りできることを全てやり尽くし、試行錯誤をする日々です。

 しかし、そんな毎日を過ごしていると、30人の子どもたちを一つの教室に集め、同じように学ぶ制度への矛盾を感じてしまいます。学びの土台に立つことさえできていない子どもたちがたくさんいます。本当にその子にあった学び方は、タブレットさえあれば満たされるものではありません。
 「死にたい」「殺してくれ」「おれに従わないと死刑」などという歪んだ自己表現をする子が少なくありません。様々なしがらみがありますが、まずは人との温かいつながりを感じられるようにと、働きかけ続ける毎日です。
 
 さて明日も、少し長く生きている人間として、子どもたちに真っ正面から向き合っていきたいと思います。頑張ります、ほどほどに。

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