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UXデザイナーとして「デザイン」を定義する


「デザイン」を定義することの重要性

UXデザイナーとして仕事をしていくうえで、「デザイン」の意味を説明できることは重要だと思います。お客さんへの説明、チーム内での認識合わせ、これらを円滑にできることによって、仕事を円滑に進めていくことが出来るからです。


様々な意味を持っている「デザイン」

デザインという言葉が持つ意味は多岐にわたっていて、様々な書籍やネット上の記事で説明がなされています。調べて分かったことは、デザインはあまりにも多くの意味を持っていて、使われている状況・環境によって意味が大きく違ってくるということです。しかし、「デザイン」の定義を抽象的に表現することによって、同じ意味として解釈することも可能です。以下の例を見てみてください。

「デザイン」の例
・ファッションをデザインする。
・ビジネスをデザインする。
・チームをデザインする。
・UX(顧客体験)をデザインする。

上記の4つの「デザイン」は果たして同じ意味か?
使われている状況・環境によって意味が変わらないか?

これらの質問に対して、様々なネット上の記事にある「目的を達成するための設計をすること、問題解決のプロセス全体のことです」という抽象的な定義で考えれば、これらの「デザイン」は同じ意味だと考えられます。

しかし、このような答えでお客さんは納得してくれるのだろうか?チーム内での認識合わせはできるのだろうか?という疑問も出てきてしまいます。

そこで、それぞれの「デザイン」をもっと具体的に定義するべきだと私は考えます。具体的に定義すれば、当然それぞれの「デザイン」について異なる回答が出てきます。本記事では、広い意味の「デザイン」ではなく、UXデザイナーとしての「デザイン」を具体的に定義することを目的とします。


UXデザイナーとしての「デザイン」

まずはUXの定義について以下に示す。
システム、製品、又はサービスの利用前、利用中、及び利用後に生じるユーザの知覚及び反応。(引用:JIS)

簡単に説明すると、ユーザーが製品・サービスを通して得られる体験のことです。このUXをデザインするとはどういうことなのかを考えていきます。
上記で説明した抽象的なデザインの定義を以下に示します。
「目的を達成するための設計をすること、問題解決のプロセス全体のこと」
この抽象的な定義と、UXの定義を踏まえながら、UXの「デザイン」の定義を私なりに考えると以下のようになりました。

ユーザーがサービス・製品を通して得られる顧客体験の設計を目的として、戦略立案から具現化までの価値提供の文脈を構想し、デザイン手法を用いながらそのプロセスを実現していくこと。

これをUXデザインにおける「デザイン」の定義と私はしていきます。
しかし、UXの意味合いも変化していくかもしれないし、他の分野ではまた違った説明をする必要があります。そのため、各々がデザインについて自分自身で定義して、相手に伝えていくことが大切であると考えています。

UXデザイナーとしての「デザイン」の定義


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