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【カルチャー】祝!結成35周年。わが心の故郷、LUNA SEAについて本気で語ってみる。#沼落ちnote

私の人生を変えたバンド

SNSの恩恵


SNSをやっていてよかったなと思うことは、自分の好きな物を通じて世界中の人と繋がることができることだ。それは例えば文書を書くことであったり写真を撮ることであったり、音楽を聴くことであったり本を読むことであったり。特にその中でも、自分の好きなアーティストについてディープな話をできるのはこの上ない喜びである。

先日Xのタイムライン上で #SLAVE自己紹介カード なるものが流れてきたので、私も便乗してみた。


ご存知じゃない方もいらっしゃると思うので説明すると、ここにある「SLAVE」とはロックバンドLUNA SEAのファンの総称である。インディーズ時代にボーカルのRYUICHIさんが名付けたとされている。

LUNA SEAは1989年に結成された5人組ロックバンドである。世間一般的にはX JAPANに代表されるいわゆるヴィジュアル系バンドのカリスマとして知られているが、その影響力はヴィジュアル系バンドのみならず、ハードコアやオルタナティブなど、いわゆるロキノン系のバンドにも広く影響を与えていると言われている。

1990年代に精力的に活動し、2000年に終幕という名目で活動を停止。2007年に東京ドームで一夜限定のライブを開催した後、2010年に正式に活動を再開。2024年現在も精力的に活動を行っている。


私のLUNA SEAとの出逢い


私がLUNA SEAを初めて聴いたのは2008年の秋。高校生のときだった。当時リリースされたばかりのCOMPLETE BESTをCDショップで購入したことがキッカケだった。

その当時購入したCD。今でも大事に持っている。


当時の私は特別音楽に興味があるとは言えない少年だったが、CDジャケットに何かしら惹かれるものを感じた。ちょうど前年に東京ドームで開催された一夜限定の復活ライブの話題で、その名をテレビやネットで見聞きしていたことも購入を後押しした。

家に帰ってCDをパソコンにインポートし、SDカードにコピーし、当時所有していたPSP(プレイステーションポータブル)で再生してみた。

そこでROSIERを初めて聴いたときの衝撃は、今でも忘れられない。


開始1秒から心のすべてを持っていかれた。空を切り裂くようなドラムカウントとギターリフ、扇動的なシャウト。どこを切り取ってもキャッチーでつい口ずさみたくなるメロディ。

「こんなカッコいい音楽があるのか!!!」そう感じた。それまで世間一般的なヒット曲しか知らなかった私にとって、LUNA SEAの奏でる音楽は今まで経験したことのない世界を体感させてくれた。

初めから終わりまで、すべてがキャッチーで、情熱的で、最高にカッコよかった。周りの友達は誰も知らない、自分だけが知っている世界を持てたことがなんだか誇らしかった。

学校に行くときも、授業を受けているときも、家に帰るときも、ずっとROSIERのメロディが頭の中を流れていた。

それからすっかりLUNA SEAの虜になってしまった私は、なけなしの小遣いをはたいては今までにリリースされたオリジナルアルバムやライブDVDを購入し、彼らが奏でる極上の世界にどっぷりと浸かった。

ただその頃のLUNA SEAは長い活動停止期間に入っており、世間からは"伝説のバンド"とまで言われていた。それもそれでカッコよかったが、なんでこんなカッコいいバンドが活動をしていないのかと、同じ時代を生きることができなかった自分を悔しく思ったりもした。

だからこそ、LUNA SEAが2010年にREBOOT(再始動)と称して活動を再開してくれたときの嬉しさといったらなかった。


異例の黒服限定フリーライブを含む東京ドーム3daysに、20分の超大作となった新曲のリリース、驚異の武道館6days、10数年ぶりのオリジナルアルバムのリリースに、全国ツアーの開催など、夢のような躍進劇で彼は再び日本の音楽シーンに返り咲いた。

その頃、私は大学生。まさに青春時代のほとんどをLUNA SEAと共に過ごした。高校生の頃の自分にはとてもじゃないが想像もつかない、夢のような日々だった。

「俺は今、世界で一番幸せな人間かもしれない」

武道館6dayの最終日。アリーナ8列目、END OF SORROWを聴きながら、本気でそう思ったことは今でもはっきりと覚えている。


LUNA SEAの魅力はクリエイティビティにあり。


LUNA SEAの魅力はクールな楽曲やエネルギッシュなライブにあることはもちろんだが、何よりも私が心を打たれたのは彼らの音楽制作に対するストイックな姿勢だった。

いい意味でのエンターテイメント性のなさ、非商業主義的でマニアックな音楽性、そしてそれらシビアな精神性を最大限のポテンシャルにまで引き出す5人の高い演奏力と表現力とそこから生まれるLUNATIC的なバンドサウンド。彼らの表現するものすべてが刺激的で、何度も言うようだが最高にカッコよかった。

5人の貪欲な探究心や圧倒的なクリエイティビティの源泉はどこから来ているのか。それらの秘密を探るかのように、過去・現在問わず、彼らが掲載されている数多くの雑誌や書籍に目を通した。中でも「LUNA SEA cast」と言う書籍は私のバイブルとなった。

読み込んでボロボロになったLUNA SEA cast


これはかつて存在した「Interview File cast」と言う割と硬派な音楽雑誌(内容のほとどんが活字で、1記事の文字数も1万字越えがほとんどと言う徹底ぶり!)のLUNA SEA特集号で、1stアルバムをリリースした1991年から活動を再開した2010年に至るまで、当時のcast誌上に掲載されたLUNA
SEAメンバー全員の記事をすべて収録したもの。1ページ2段組み、ページ数は700超と相当な分量だったが、何度も何度も目を通しては当時リリースされたアルバムや開催されたライブに込められた思いを吸収し、作品への理解を深めていった。

このように元々オタク気質というのか、何事も深く掘ってみないと気が済まない性格の私は、次第に彼らが影響を受けた音楽にも手を伸ばすようになった。The Beatlesはもちろんのこと、The Rolling Stones、Cream、Led Zeppelin、Sex Pistols、Bauhaus、JAPAN、U2、などなど。そこにあるのは深淵という名にふさわしい、ロックのディープな世界だった。そう考えると私が得意分野としているカルチャーの世界への扉はLUNA SEAによって開かれたと言える。


心の故郷


以前、#私を構成する42枚という音楽リストを作成してみたことがある。自分の好きな音楽アルバムを42枚選んだものである。


私が作ったリストは言ってみれば教科書的なあまりおもしろみのないものではあったものの、ご覧になっていただければ分かるようにLUNA SEA以外のいろんな音楽をジャンル問わず聴いてきたという自負だけはある。

その経験を踏まえて思うのは、語弊があるようだがLUNA SEA以上に豊かな才能を持ったアーティストは他にもたくさんいると言うことだ。それもあって一時期LUNA SEAから心が離れていたこともあった。ただそれでも、私にとってLUNA SEAが他のアーティスト以上に特別な存在であることは間違いない。最近強くそう感じている。

それにROSIERを初めて聴いたときのような衝撃、すべてを破壊するような全身が毛羽立つほどのあの衝撃は、15年以上経った現在もなお未だに味わっていない。これからもそれは変わらないだろう。あれほどの衝撃はあの時が最初で最後だった。

いわば私にとってLUNA SEAとは、音楽に限らずカルチャー全般において帰ってくるべき心の故郷なのである。


祝!35周年


今年はLUNA SEA結成35周年の年で、公式にも過去最大規模の全国ツアーが開催されるとアナウンスされている。


もちろん私の地元である福岡にも来るだろうし、必ず足を運ぶ所存である。

高校生の自分よ、LUNA SEAは今でも精力的に活動しているしそこで見れる景色はとても素晴らしいものだぞ。

現在所持しているLUNA SEA関連のグッズ

LUNA SEA最高!!!

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