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【ジャーナリズム】子育て世代の暗黙の了解。「母親になって後悔してる」を読んで。

仕事、家事、育児。

これらすべてを完璧にこなした上で、美容や勉強など、自己研鑽、自己啓発もこなす。

それが人として、親として理想的な姿であるというテーゼを、現代の子育て世代は暗黙の了解として受け入れているのではないか。

そんなことを感じた。

「いや、無理やって。」

そうやって声を上げることさえ許されていない。

現代にふさわしい(とされる)理想的な母親像が、個人の行動はもちろん、感情や思想さえ支配してしまっているこの問題って、男性にも同じことが言えるんじゃなかろうか。

そんなこと言うと、「男性であることの特権にあぐらをかいておきながら、被害者ヅラしてんじゃないよ」と糾弾されそうだけど、だからこそ余計に声が上げづらいというか。

「母親になって後悔している」と語る女性たちの言葉の背景にあるのは、現代社会に抑圧され、傷つき、見えない血を流していった、多くの母親たちの姿だった。

またその母親たちの姿を通して、同じように人知れず傷ついた父親たちの姿も見えてくる。

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