金子荘物語

金子荘。
それは、学生時代に先輩が2人住んでいたアパートである。
駅から10分ちょい歩いたら、踏み切りのあるY寺路にさしかかる。そこを右折すると、金子山に通じる小道が続いている。
本当に金子山と言う山なのかは、知らない。1年生の時みんなが金子山と呼んでいたから、疑わずにに同調していたのだ。
細い山道を5分以上登ると、金子荘があった。
ここには、10部屋くらいあったはず。
バストイレも付いていない部屋。
風呂は町から離れているので、敷地内にシャワールームが外に設置されていた。トイレは共同。

俺が1年生当時、4年生と2年生が住んでいて、2人ともサークルで知り合った人だったから、毎週2回のサークル定例会の後、駅前で飲んでからよく金子荘に遊びに行った。勿論全員よっぱっぴーである。
1年生にひとり、ボードゲーム狂がいた。彼の持って来たディプロマシーなんてゲームを朝までやったりしていた。
俺も自分で薔薇戦争のボードゲームを買って、持っていってみんなでやったりしていた。

俺が3年生の時、大学で日曜日に生協主催のソフトボール大会があったよ。
うちのサークルも参加。
そして、優勝したのだった。商品はビール1ダース。

その後は昼食をファミレスでして、ビールで乾杯。
そして、金子荘に。
金子荘で賞品のビールで、宴会。
その物音に釣られて、金子荘の他の住人も集まって来た。
みんな初めて会う人たちだった。
青学の学生や東海大の学生、国士舘の学生がいたなぁ。1年生が多かったので、俺は先輩どうぞとビールを注がれて、上機嫌で飲んでいくのであった。

金子荘は駅から遠いので、住んでいた先輩ひとりは、もっと駅に近いアパートに移った。そこにうちの同期の男が、ひとり引っ越した。実家から通っていたのだが、実家が都内から都下に引っ越して、通学時間が倍になったので、引っ越して来たのだった。
この頃から俺は、金子荘には行っていない。金子山登って行くのが、面倒だからw
他の動機や先輩のアパートとかには行っていたけどね。
まだあとアパートはあるのだろうか?

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