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京都愛宕神社の千日詣りトレイル

どこにも旅行できない僕が始めた旅行のために出来ること14〜

 旅行のためのトレーニングを始めたが僕自身は相変わらずダラダラしたい欲にかられ、できればカウチポテトな日々を送りたいのはかわらない。しかし、周囲の人間の反応が変わってくる。反応が変わるというか、今まで余り話す機会のなかった人間から声を掛けられるようになってくるといった方が正解かもしれない。例えば、朝のジョギングでは顔馴染みのような人ができ、挨拶を交わすようになったり、仕事場ではトレーニングの内容について尋ねられたりなど様々だ。正直なところトレーニングの内容について聞かれても、とりあえずYoutubeとしか答えることのできない僕なのだが・・・

 そんな人間が周りに増えてくる中で、一人の生粋の京都人の同僚に誘われたのがある夏の風物詩である。京都の夏の風物詩なんていうと大文字焼きや祇園祭なんかを思い出すが、京都人にとってはそれ以外に結構有名なものがあって、それが「千日詣り」。7月31日の夜から8月1日の明け方に、約4キロ登山道を登り、愛宕山山頂にある愛宕神社を詣でるもので、この日に登ることで、千日分のご利益があるそうだ。

 もう少しきっちり説明すると愛宕神社は大宝3(703)年に建立された神社。愛宕山山頂に位置し、全国約900社からなる愛宕神社の総本社で「火伏せの神」として信仰を集めているそうだ。 千日詣りは愛宕山頂の愛宕神社に参拝すると千日間の功徳を得るとされる。また、3歳までの子どもが参ると、その子は一生火難から免れる徳を得るといわれていて、実際登山では子供を抱えて登る親御さんも多い。さらに町内会や商店街の代表が、この日に登って全員分のお札を持って帰るというのもよくある話だそうだ。

 そんな仕事の同僚から、千日詣り行くけど一緒にどうですか?というお誘いを受け、確かに20年以上京都に住んでおきながら、これまで一度も行ったことがなかったし、夜登山というのにも興味があった。この千日詣りの日は、登山道が灯明で照らされるらしく、その幻想的なものを楽しむのもいいなと思い参加することにした。ただ、これまでナイトトレイルと呼ばれるようなことはしたことがないし、実際ちょっと心配だったのだが、同僚の話によると、この日はすごい多くの人が登るから、登山道から外れるような心配もないとのこと。また、特に普段から登山なんかしてなくても、登れるから問題ないという甘い言葉に乗せられた。

 愛宕山は片道2時間〜3時間ぐらいで登れるので最低限の装備があれば良い。標高は約900mちょっと、100mで気温が1度下がると考えると10度ぐらい落ちるかもと考え、上着は必須。ただし、ここ最近の夜の温度は軒並み25度を超える熱帯夜であることを考えると、薄手のものでいいかもなんてあれこれ考えながら前日を迎えた。

 前日になって準備をしなきゃと思いながら、ネットで千日詣りを調べていると、なんとコロナの兼ね合いで、今年度は夜間登山なしの昼のみ。また期間も通常1日だけなのだが、密を避けるため1週間に変更されていた。ということで急遽予定を変更して、早朝に登ることとした。早朝にしたのは、流石に昨今の昼の暑さで登山はきつすぎると判断したためであった。

 残念なことは、例年であれば7月31日の夜に夕御饌祭(ゆうみけさい)という山伏によるゴマ焚き神事があり、8月1日早朝には朝御饌祭(あさみけさい)という人長の舞奉奏、鎮火神事があるのだが、それらも中止。まあ、こんなご時世なので仕方がない。しかし、愛宕神社「火迺要慎」のお札だけはもらっておきたい。

 そして迎えた当日、朝5時半に同僚と待ち合わせ。しかし、30分たっても来ない・・・やられた、絶対寝ている。電話ラッシュをかけ、なんとか1時間後には集合完了。愛宕山登山口に向かう途中、コンビニで飲み物や食べ物を買って、登山口についたのは朝8時。うわー絶対暑い時間帯。

次回へ続く(-.-;)y-~~~

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)



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