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正解もないのだけれど

たまに自分の毎日が間違った方向に
進んでいるのではないかと不安になる。
突然に。漠然と。

インスタのストーリーでは高校の同級生たちが
どこかへ旅行したり、彼氏と遊んでいたり、オシャレなカフェへ行っている。
かたや私は北海道のド田舎で牧場バイトを
しながら新聞記者をしている。
オシャレなカフェもないし、ストーリーには友達も登場しない。
ただ淡々と取材をして記事を書いて、
たまに牧場で牛と猫と戯れている。

高卒で酪農がしたくて北海道へ来た。
疲弊しながらも2年弱牧場に勤めて
孤独と友達ができない寂しさと田舎の生活に慣れず、地元へ帰るつもりだった。
なのに、新聞記者にスカウトされて
興味もあったからなってみた。
面接も何も無い。
「やります。頑張ります」と言った
覚えしかない。
正直楽しいし、辛い。
高卒で働いてる友達や大学生の友達よりも
「新聞記者」という肩書きを持って名刺を
渡せる優越感はある。
今年の2月には人生最大級の鬱を経験し、
もう辞めようと編集長にも電話したが
結局説得されて辞めていない。
「辞めなくて良かったと思う」というのが
本心だ。
それに加えて、母から
「文章を書ける人って少ないのよ。
  せっかく能力が生かせる職業なんだから
  もうちょっと頑張ってみたら?」という言葉が辞職を踏み留まる大きな要因となった。
(兵庫に帰って来て一緒に田舎暮らしして
畑作しながら犬と猫を飼おうとも言ってくれたけども)

そうして今も私は新聞記者をしている。
だけれど、今のこの瞬間も本来21歳で経験する
大切な何かを犠牲にしている気がして
ならない。
なんでも話せる友達も彼氏もいない。
都会だって遠い。
あまりにも地元の同級生との差がありすぎて
もう取り返しのつかないところまで来ているかもしれないと不安になる。
別に今の状況でも友達も彼氏も作れるし、
交通機関を使えば都会にだって行ける。
私は一体何が不満なのかよく分かっていないのだ。
どうすれば、今がどう変われば満たされるのか知りたい。
他人の芝生が青く見えすぎていて、
自分の足元にある芝生が何色かすらも
把握していないのかもしれない。

今は風邪を引いて喉が痛くて倦怠感があるため、家でずーーっと休んでいる。
真っ暗の中、この文章を打っている。
外は雨が降っている。
でも、不思議と前みたいに病まない。
大丈夫な気がするのだ。
でも、正解がないからこそ今の暮らしに
対して私は○も×もつけられない。
一体どこに向かっているのか。
どこを目指しているのか。
私はそれをハッキリさせる必要があると
信じて止まない。
どうしたら幸せ?

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