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運動会のゴールはどこにある?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

先日、健やかな体の育成についての研修会に参加してきました。その中でその通りだなぁと思ったこと。

「体育では、バレーボールを教えるのではない。バレーボールで教える!」

体育では、バレーボールそのものができるようになることが目的ではない。バレーボールの授業を通して、どんな姿を目指すのか、どんな力を付けるのかが大事。ネット型の運動の特性に触れる。その上でチームで強くなるための方法を考えて学び合う力を高めたり、楽しさを感じて生涯を通したスポーツに親しむ素地を作ったりすることこそ目的。そう考えると、バレーボール本来のルールにこだわりすぎず、クラスで楽しめるルールに簡易化してもいい…という話でした。(運動の特性を消さない程度で)

これは体育に限ったことではないですよね。算数でも一緒。教科書を教えるのではなく、教科書で教える。結局は、教科書も目的を達成するためのツールでしかない。

運動会は、運動会本番がゴール?

自分の若い時を思い出すと、運動会本番がゴールになってしまっていたなと思います。運動会本番での完成度を高めることが目的で、そのための方法論ばかりを追求していたように思います。だから、運動会本番が終わったらそこで終了。その後は、「いや~、頑張って終わったね。さあ、次だ!」という感じでした。子どもたちは、そんな私のやり方に必死に付いてくる…。踊りは完成度が高くなったけれど、それだけでした…。

運動会本番がゴールではなく、運動会の取り組みを通してどんな力を付けさせたいのか?そして、それをどう今後に生かしていくかが大切!

最近は、これこそが大切だなと考えています。

私が考える運動会を通して付けたい力は…
①自分の成長を感じて自信をもち、いろいろなことに前向きに取り組む力

②少し高いレベルに諦めずに取り組む力

③仲間と関わりながら高め合う力

目指すべき姿が見えると、取り組みの内容も変わってきますよね。

例えば、短距離走。これは、運動会に向けてただ速く走ることゴールではありません。運動会に向けて取り組む前のタイムと、運動会後のタイムを比較します。そうすることで、運動会の取り組みを通して自分が成長していたことに気付き、自信をもつことができます。

表現(踊り)も同じ。踊りの完成度を上げることは手段であって、目的ではありません。完成度の高い踊りに挑戦させることで、諦めずに取り組む力を育てます。そして、例えばグループテストを活動の中に入れることで、教え合いや助け合いを意図的に組み込んでいきます。さらに、「大変だったけど乗り越えた!」「合格した!やったー!」という場面をあえて作り出し、自信や達成感つなげていきます。

活動を通して、どんな姿を目指し、どんな力をつけるのかが大切!

どうしても忙しさにかまけて、ここが薄れてしまうことも…。ただ、ここは絶対に外してはいけない部分!常に意識したいですね。


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