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子どもがお腹にいる時、どんな気持ちだった?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

子どもたちと本屋さんに行ったときのこと。娘が目について手に取った本は『くものうえのハリー(城井文)』でした。

『くものうえのハリー』を知っていますか?早くに亡くなってしまったこひつじとそのお母さんの物語です。今の日常が当たり前ではないということを教えてくれる素敵な絵本。Youtubeでもたくさんの人が涙すると話題のようです。

この本を見て、いつも学校に来て話をしてくださっていた助産師さんの話を思い出しました。

「子どもがお腹にいる時、どんな気持ちだった?」

これは、保護者向けに話す時に必ず語りかけていた言葉です。

「子どもがお腹にいる時、どんな気持ちだった?とにかく元気にさえ生まれてきてくれたら他に何もいらないって思ったでしょ?勉強なんてできなくたっていい。かっこいい顔じゃなくたって、運動が苦手だって、別にいい。

それが今はどう?子どもたちに勉強しなさい!あれができない…これができない…と悩んだり、求めたりしていない?

今いる子が自分たちのところに来たことは何億分の一の奇跡のような確率。そして、元気に生まれてきたことだって当たり前じゃない。こうやって今元気にいてくれるだけで、こんなに素晴らしいことはないんだよ。」

子どもたちに求めすぎていないかな?

保護者としての自分、そして先生としての自分は、子どもたちに求めすぎていないかな?他の人と比べて、本人の頑張りを無視していないかな?本当は頑張っているのに、もっともっと…と追い込んでいないかな?

まずは、子どもたち一人一人のあるがままを受け入れること。そして、人と比べることなく、本人なりの努力を認めること。この2つを忘れてはいけないなと思い出させてもらいました。

皆さんは、自分の子どもに、クラスの子どもに求めすぎてはいませんか?

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