クラスの問題を分析する!
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
「クラスがなぜか、うまくいっていないんだよなぁ…。」「なんか前向きな雰囲気になっていない…。」「最近もめごとが多いなぁ…。」
こんな時ってありますよね。こんな時、問題が表面化した部分を一生懸命もぐらたたきのように叩いても、なかなか改善しませんよね。
またまた登場の私のバイブル『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?(パコ・ムーロ)』。この本を読んで、新しい視点が見えた気がしました。
ハチの世界のお話…。チームの生産性が落ちている原因を探ると、3匹のハチにたどり着いた…
問題を抱えるハチ
「問題を抱えるハチ」は、何か原因があってやる気を一時的に失っている状態。その原因を取り除くことができれば、本来の姿を取り戻すことができる。
問題になるハチ
「問題になるハチ」は、周りを困らせるような行動をとるハチ。仕事はできるかもしれないけれど、不愛想だったり、傲慢な態度だったり…。長所を生かせる場所に配置し、短所をサポートするすることで組織の中で生かせるようにする。
問題を起こすトラブルメーカーのハチ
「問題を起こすトラブルメーカーのハチ」は、表立って行動はしないけれども、目立たないところで否定的な意見を周りに広め、周りをマイナスな雰囲気にかえていくハチ。この場合は、組織から出てもらうしかない…。
学校で考えると…
「クラスがうまくいっていないんだよね…。」の一言で片づけてしまうと、それこそ表面化した問題のもぐらたたきで終わってしまいますよね。もう一歩踏み込んで、問題を分析すると、いろいろなことが見えてきます。
「問題を抱えている子」はいますよね。家庭の問題を抱えていたり、友達とのトラブルを抱えていたり、発達の凸凹を抱えていたり…。最近は、特に最後の「発達の凸凹を抱えていたり」の子が多く、それによってクラスが落ち着かないケースが多いように思います。この場合には、やはり保護者と相談しながら、関係機関につなげてその子が抱えている問題を軽減する対応をした方がいいですよね。発達の凸凹により、その子自身が困り、傷ついていることも多いなと思います。発達の凹凸は、関係機関につなげたからといって、すぐに解決する問題ではありませんが、適切な対応を少しでも早くすることで少しでも心の負担を軽くしてあげることができるかもしれません。
「問題になる子」。よくあるのは、すごく頭の回転が速いんだけど、相手の気持ちがわからない…。だからトラブルになる…。せっかくいいものをもっているのに…。今の私のクラスにもいます。これまで、こういう子に試してみて効果ありそうなのは、力を発揮できる場を作ってあげること。「クラスが明るく、楽しい空間になるような活動をしよう!そのために自分の得意なことでみんなに貢献できるといいね!」と投げかけます。その子は、自分の得意分野を生かして、どんどんと企画を実行していきました。周りからは、「○○君、すごいね!」と認められます。その間にも、少しずつ頑張りを褒めながら、相手の気持ちを考えられるような指導を粘り強く進めていく…。こうやっていくうちに、少しずつ周りとのトラブルが減り、関係もよくなってきています。
「問題を引き起こすトラブルメーカーになる子」。この本では、この組織から出てもらって、必要としてもらえる組織に移ってもらう…となっていますが、学校ではそれはできません。一番難しいケースですね。特に高学年で学級が崩れる時にこのケースが多いのではないでしょうか?この対応でまずやるべきは、予防!「否定的な言葉」がどれだけ自分たちの生活をマイナスな方向に導くのか、自分たちの成長する可能性を駄目にしてしまうのか…を常に、一年中投げかけ、植え付けていきます。それでも、ダメなケース、もともとこういう感覚をもって担任してしまったケースもありますよね。その場合には、該当する子たちへの指導を粘り強く続けます。それ以上の労力で、周りが巻き込まれないように、常に気を配り、声を掛け、肯定的な雰囲気を作っていきます。
クラスの問題を分析し、その原因に応じて対応していくこと…
すごく共感し、学校でも使える考え方だなぁと思いました。特に、まだ経験が浅い先生は、「クラスが上手くいかないんだよなぁ…」ともぐらたたきに終始しがちなケースも。そんな時に、こういう視点をもって話をするのもいいなぁと思いました。
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