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卒業担任は神輿の上に乗せてもらっている!

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

卒業が近くなってくると、いろいろなところで考えさせられます。今回はケンさんのこの記事を読ませて頂いて思い出した先輩の言葉についての話。

卒業担任は、一番美味しいところをもらわせてもらわせてもらっているだけ!

卒業担任は、1年、または2年担任した先に卒業式というゴールを用意してもらって、保護者も子どもたちも大きな節目ということもあり、特別に「先生、ありがとう!」と言ってもらえます。

私が初めて卒業担任をもたせてもらったとき、とても大変なクラスでした。それを卒業までもっていったことで、自分の中で少なからず「大変なクラスを自分の努力でここまでこさせた!」という思いがありました。

そこで先輩から言われたのがこの言葉です。

「卒業おめでとう。大変なクラスをよくここまで頑張った!でも、勘違いしてはいけないよ。ここまできたのは、卒業担任の力だけではない。卒業担任は神輿の上に担いでもらって、一番いいところをもらっているだけ。子どもたちがここまできたのは、1年から関わってきたたくさんの先生の支えがあってこそ。大変な時期もあったかもしれない。でも、それも踏まえて今の子どもたちがいる。それを絶対に忘れてはいけないよ。だから、卒業式後はねぎらってもらうのではなく、今まで関わってきた先生を招待してねぎらうための飲み会を卒業担任が企画するんだ!」

初めて1年生をもった時、初めて本当の意味を知る…。

6年生を卒業させた次の年に1年生を初めてもちました。あまりの違いに、戸惑う毎日。

これまでは、何かあれば
「これまではどうやっていたの?」
「じゃあ、こういうふうにやってみよう!」
で済んでいたものが、そうはいきません。1から全ての基本を教えなくてはいけません。それも、その年だけよければいいのではなく、今後6年間、そしてその先も使えるような土台をここで築かなくてはいけない…。そのプレッシャーは大きなものでした。低学年から中学年にかけて土台を築き、それを引き継いでやっと高学年になるんです。

その次の年、単発6年担任になりました。1年生であの努力がこうつながるのかと、卒業まで関わる全ての人への感謝を痛感しました。

もうすぐ卒業式!

関わった全ての人に感謝を忘れずに、思い切り美味しい部分を味あわせてもらおうと思っています。

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