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ユース世代のミス

昔の日記から
子育て最中の方にご参考まで

ユース世代のミス 
ミスが少ないプレーヤーになるためには集中力をコントロールする技術を習得することだと思う。

 ユースの試合 
長男の試合観戦が2月は続いた。都のクラブユースの大会である。ユースの試合ともなるとミスが致命的な失点につながることが多い。特にキーパーやディフェンスラインでのミスは直に失点につながる。そんな場面を2月は何回か見た。 ミスの理由はもちろん練習不足がひとつの原因だろう。技術不足、ただ、よく観察しているとそれだけがミスの原因ではないことがわかる。もうひとつは集中力の欠如である。技術だけの問題ではなくメンタルのコントロールができない選手がミスを起こしやすい。ミスだけでなく集中できない子は怪我も多い。 

集中のピークをコントロールする技術
 ミスの多いキーパー、シュートを外してばかりいるフォワード、1対1に対応が遅れるディフェンダー、ボールを失う中盤選手、サッカーはミスばかりだがミスが少ない方が勝利に近づく。大事な場面でミスを重ねる選手はメンタルに問題を抱えていると思ったほうがいい。

ユース世代になる前に集中をコントロールする力はつけておいて欲しいなと観戦しながら思った。ユース世代の彼らは10年以上サッカーをやっているわけだから。ジュニア、ジュニアユース世代でミスを叱りつけ、ミスを恐れさせて育てる集中をコントロールできない子どもに育てる。 キーパであれば敵がセンタリングやシュート体制に入ったとき集中を100%にしなければならない。こんなときミスが多いキーパーは集中を80%にしかできない。そのキーパーは集中が必要ないときに他のものに集中している。味方のオフェンスの選手がボールを持ち深く攻め込んでいるとき、指示みたいに叫んでいないだろうか。そんな時は集中を解いていいのに、80%ぐらい常に上げてしまっている。

必要な時に100%集中できないのだ。クラブユースの大会は90分で行われている。90分100%集中できる人間などいないことを選手も指導者も理解していない。 裏返しで「集中できない選手」は「集中を解く」事も下手だ。「どこで集中を解くか」が「どこで集中するか」と同様に大事だ。例えば相手のカウンターを食らったディフェンダーがボールをタッチラインを割るようにけりだした場合、けり出したところで集中を切ってはいけない。次のポジションを確認し的確な位置を取ったところで集中を切れば良い。視界にボールを入れて準備をしておけば集中は切れて構わないのだ。

ボールと敵を視界に入れておけばボールが動き出せばまた、心の集中のスイッチがまた入る。しかし、集中をコントロールできない選手はタッチラインにけりだしたところでスイッチを切ってしまい、ボールを見ずにポジションを取ろうとする。そんなとき、敵はその隙を突いてくるから新たなピンチを招くのだ。 

小学生であってもプロであっても試合時間中全て集中100%なんてできない。どこで集中するかしないかの技術は、ボールコントロール以上に習得まで時間がかかるので、試合を重ねていくことが大切だ。 集中力を意識している指導者は少ない 。

勝利第一主義の指導者達は、このようなメンタル技術に興味はない。だからユース世代にこの集中力をコントロールする技術を持たない子供達が多いのだと思う。 「集中しろ!」って指導者はよくベンチから怒鳴っているが「集中のさせ方」のノウハウを彼らは持っていないのだ。


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