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シューティングボード

昔の日記から
子育て最中の方にご参考まで

シューティングボード
近所の公園に厚さ20cmの面積がサッカーゴールほどのコンクリート製の壁がある。表面には少年サイズのゴールの線とテニスのネットの高さに線がそれぞれペイントされている。そこに町内の子供たち(大人も)がサッカーボールを蹴りにやってくる。

朝早くから熱血親子
平日の毎朝、5:30にうちの長男のクラブ同級生A君親子がこの公園にトレーニングウエアでやってくる。A君は6年生で身長が低いがボールコントロールがしっかりしたいい選手だ。2人だけの早朝練習はこのシューティングボードを親子がそれぞれ背を向けて1対1で抜いてシュートの練習だ。

いろんな子供たちが1人で練習しにくる
6歳の次男は私とこのボードの前でPK合戦ごっこが大好きで休日の午前中にボールを蹴る。 プレスキックで遠くからボードを狙って練習しに来る子。誰かが練習してると帰ってしまう子。めちゃくちゃボードにあたるだけ蹴って疲れて5分ぐらいで帰ってしまう子。 いろいろだ。

一人ぼっちの練習
ある日長男の同級生K君が日曜日ひとりでボード練習していた。確かK君は長男のチームメイトのはず、その日クラブは遠征試合で、その時間は既にうちの長男はクラブのバスで出発していた。 K君は長男と同様1年生からクラブでやっていたからボールを蹴るフォームがきれいで柔らかい。テニスネットのペイントのところにねらいをさだめて両足交互にインステップでボレーの練習をしていた。
その日の夕方長男にK君の話をすると、最近クラブを辞めたらしい。家庭の事情をとやかく考える資格は私にはない。確かに会社経営のクラブの月謝は安くない。受験問題もあるだろう。ただ、「今日は大会で優勝したよ」と喜ぶ長男と同じ日にひとりボードを相手にしていたK君の差が気になった。

サッカーが好きなことが一番大切
次の月曜日の朝、私が出勤で家をでるとき長男がクワガタをとりに行くと早起きしていた。誘いにきたのはK君「おはようございます」と笑顔を見せてくれた。そうかチームメイトではないけど友達関係は続いてるのかとほっとした。私は「おはよう」と答え、車に乗った。 K君 、中学にはいったら思いっきりサッカーをやればいい。君だったらいい選手になれるからボードでの練習は続けたらいいと思いながら会社に向かった

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