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野菜室の母になるまで🥕② 冷凍庫時代

前回記事の続きです。

今までで1番書くのが辛い内容です。

『冷蔵庫マザー』ってご存知ですか?

本題に入る前に。

私は専門家ではないので、もしかしたら内容に誤りがあるかもしれませんので、もし間違いありましたら遠慮なくご指摘下さい。

また特にご本人やご家族、お知り合いにASDの方がいる場合、嫌な気持ちになるかもしれない表現があるかもしれませんのでご了承頂きたいです。

『冷蔵庫マザー』とは?

ASD関連でこのページをご覧の方はご存知かもしれません。

自閉症(今はASD)を発見したカナーが最初の頃に唱えていたらしい説。
何でも自閉症の人は、冷蔵庫のように冷たい母親に育てられたが故に自閉症になってしまった、と。
これは後に否定されて、カナー自身も間違い?を認めています。
この説、否定されるまでに数十年かかっていますがね。
その間に何人のASDの子を持つ母親が苦しんだことでしょう。

本題に入ります。

『冷凍庫の母』になる

次男誕生〜冷凍庫化まで

下の子が誕生し、退院後帰宅した時のこと。

無反応。

弟の存在に全く関心が無い。
普通、良くも悪くも突然ナゾの子猿が現れたら気にならない?

妊娠中にこれから生まれる下の子についてもっと教育すべきだったかな、と後悔。

保育園でもますます周りと発達面で差がつき、早生まれでないのに早生まれの子に抜かされる。
もっと言うと、下の年齢のクラスの子にも抜かされる。

エコラリアとかあって、一見普通の子と同じくらい喋れるように見えるけど、3歳くらいになっても簡単な口頭指示がまともに通らない。
何度言ってもちっとも分からないできない。
そもそも会話のキャッチボールが成立しない。
下の子が生まれてから、成長が見られない長男にだんだんイライラすることが増えました。

いや、イライラを通り越して完全にキレていました。
側から見たら虐待だと思うくらい恫喝してたと思います。

カナーの説は間違いだったかもしれません。
でも私は冷蔵庫を通り越して、冷凍庫マザーになっていたのです。

確信したとき

長男に対してのイラつきと共に、違和感も徐々に大きくなりました。

決定的だったのは、保育園で朝の送りの時。

担任の先生の方針で、先生に預けてから部屋を去る前に必ず子供に声をかける、というローカルルールがありました。
朝はママーと泣き叫ぶ子もいれば、行ってらっしゃーいと元気に親を送り出す子もいます。

ウチの子は部屋に入るなりオモチャに夢中。
それはいいとして、私が声をかけてもこっちを見てくれない。
何度名前を呼んでも無視。

ある日、声かけても全然顔を見てくれないもんだから、本人の顔を両手でサンドイッチ👐、おでこ同士くっつけて「お母さん行ってくるよ〜」


無反応。目も合わない。


ひたすら下を向いてオモチャの乗り物で遊んでいる。

さすがの私も、これは普通ではないなと気づきました。
薄々分かっていたけど、個人差だろう、イヤイヤ期だろう、赤ちゃん返りだろうと、自分の中で色々言い訳して逃げていました。

こればかりは、理由がつかないわ。

たまたま3歳児健診があったため相談すると、自治体の療育施設を紹介してくれて、そこへ電話して面談予約。
ちなみに3歳児健診でも残念エピソードがありましたがまた別の機会に。

並行して保育園の個人面談もありましたが、担任の先生からはハッキリは言われないものの、
「長男君のイヤイヤは、普通の子のイヤイヤとは違うと思います」と言われて、ああやっぱり先生から見ても普通ではないんだな、と確信。

療育施設の面談

私の住んでいるところは、医師の診断が無くても、療育施設の面談を受けて、その結果施設と役所の承諾が得られれば、受給者証が発給され療育を受けることができます。

何はともあれ、藁にもすがる想いで長男連れて面談に行きました。

私へのヒアリングやオモチャで遊んでいる長男の様子を見て、当時の施設長さんは
「医師ではないので判断や診断はできないが、自分の経験上この子を育てるにはプロの手を借りた方が良い」と言いました。

ちなみに長男さん、施設のいっぱいあるオモチャの中で、プラレールとか特定のオモチャにしか興味無く、他のオモチャを出しても拒否。
施設長さんから、年齢の割に興味の幅が狭すぎると言われました。

その道のプロの人からも、長男がサポート必要なタイプと言われたことによって、自分だけで何とかする必要は無いんだな、と少しホッとしました。

このあたりから庫内温度が氷点下から0℃超えて、チルド室くらいになったかもしれません。

続きはまた今度書きます。

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