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水頭症という病気

うちのヨークシャーテリアの男の子は生まれつき水頭症というハンデを持っています。脳脊髄液と呼ばれる液体が脳内に溜まって脳が圧迫されることで、様々な脳障害が起きてしまう病気です。

幸いにもうちの子は今のところ重たい症状は出ていませんが、やはり今まで飼ってきた子たちとはちがうところがたくさんあります。
今回はうちの子の特徴を紹介したいと思います。

これからハンデのある子をお迎えしたいと考えている方などの参考になればうれしいです。

・斜視


写真を撮ってもカメラ目線が難しいです そんなところも個性的で可愛い

うちの子は左目が外側に向いています。そのため視力が弱いようで、物を判別するまで時間がかかったり、距離感が掴みづらそうに感じることがあります。そのせいなのか、アイコンタクトが取れません。名前を呼ぶと音には反応しますが、誰が言っているのかがいまいち分かっていないような気がします。目が合わないというのは少し寂しく感じることもありますが、きょろきょろしている姿はとても可愛いです。

・音に過敏に反応する

日常生活で一番困ることがこれです。とにかく嫌いな音が多いです。ゴミ袋を触る音、掃除機、コーヒーメーカー、ナイロン製の布の音、卵のパックを開ける音、揚げ物を揚げる音、大根を擦る音など今まで平気だった音が急にだめになることもあります。嫌いな音が鳴っている間は吠えながら旋回しているので、夜の遅い時間だと近所迷惑になってしまいます。なので物音をたてるときはかなり気を付けています。旋回しすぎて肉球から出血したこともあるので、掃除機をかけるときは外に連れ出して、その間に掃除を済ませています。
MRIを撮った後に脳神経外科の先生の診察を受けたのですが、やはり脳が圧迫されているのでその影響で聴覚に障害が出て、音が大きく響いて聞こえているのかもと言われました。

・トイレトレーニングがうまくいかない

脳圧を下げるために利尿作用のある薬を飲んでいた時はおしっこの回数が多かったのでそのせいかと思ったのですが、これも水頭症の子の特徴でトイレの覚えが悪いというのはよくあることだそうです。うちの子の成功率は50%くらい。

・トリミングを断られる

悲しいかな持病持ちということで何件か断られてしまいました。やっと見つけた今のサロンは、(病気があるなら)飼い主さん同伴のほうがいいですか?と提案してくださって、毎月トリミングはわたしも一緒にやらせてもらっています。一緒にといっても暴れたら抱っこしたりご機嫌取ったりするくらいで、カットやシャンプーはトリマーさんにお任せしています。

・体温調整が苦手?

これは獣医さんに聞いても水頭症が関係しているかは分からないと言われたのですが、特に暑がっているのかが分かりにくいです。わんちゃんて暑くなると口呼吸になったりするけど、いままでその状態になったところを見たことがないです。ベッドで寝ていて暑くなったら涼しい場所に移動する、ということをしないので夏場の空調は気を使っています。単純に寒がりなのかもしれないですが。

家に来て2回目の桜 あまり興味がなさそうでした

今年の3月で1歳半になって、抱っこをおねだりしてきたり甘えてきたりするようになりました。

6か月を過ぎたくらいから去勢手術をしたりトリミングデビューをして色々な経験をしていく中で、嫌なことがはっきりしてくるようになりました。逆に好きなことが分かりづらく、しっぽを振ることもほとんどなくて、この子はなにが好きでなにが楽しいんだろうと悩みながら試行錯誤してきましたが、最近コミュニケーションが取りやすくなったなと実感しています。昔は見向きもしなかったおもちゃで遊んでいる姿を見ると、とても嬉しくなりますし、この子にはこの子なりの成長するペースがあるんだなとおもいます。

大変なことはたくさんありました。
精神的にもですが、やはり健康な子よりも病院に行く回数は多いので、費用の面でも苦労しました。だからこそこの子のために頑張らないと!と仕事に対するモチベーションアップに繋げています。

持病があるのでこの先のことは不安がありますが、この子の成長をできるだけ長い間見守っていきたいです。

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