【特別編①】GIFT
今日は父の日。
離れて暮らす父に何を贈ろうか。
そんなことを考えながら、新潟を離れる前の出来事を思い出した。
長岡で暮らしていた頃、体力作りのために僕は毎朝ジョギングしていた。
大体30分くらい走っていたと思う。
雨の日は外で走れないから市内にある体育館で走った。
その日は雨だった。
いつも利用している体育館が設備点検で休館していたから仕方なくアリーナにランニングコースのある別の体育館へ。
利用料金を払うためにカウンターへ行くと
あれ、竹内君じゃないか。
そこにいたのは「トイレの神様」の元勤務先の専務だった。
元勤務先を定年退職された後、元専務のHさんは体育館のパート職員をしているという。
平日の午前中に体育館を訪れた僕をみて
あれ、今日仕事は?
と訊かれた。
嘘をつける相手ではなかったので3月で辞めたと正直に答えた。
なんで?
あんなに頑張っていたのに何かあったのか?
と更に聞かれたので正直に、このnoteに投稿した「なんやかんやの経緯」を話した。
そりゃ(会社は)惜しい人材を逃したな~、ははは。
でも竹内君が健康で楽しく働けることが一番だ。
そう言っていただけてホッとした。
他の利用者が来たので立ち話はそこで終わり、体育館を40分ほど利用した後に帰り際、僕は
長岡に戻ったらまた顔を出します。
Hさんもお元気で!
と手を挙げて別れた。
俱知安で社宅アパートの手続きと住民票移行等の手続きをした後、一度長岡に戻ってから布団などを積んだ自家用車とともにフェリーで海を渡る。
長岡に戻る前、僕は六花亭のお菓子をHさんにプレゼントするために札幌で購入した。
紙袋を片手に体育館を訪ねると受付にいたHさんに手渡した。
Hさんは六花亭の紙袋に目を細めてくれた。
驚いたのは、その翌日の朝。
なんとHさんから電話がかかってきた。
どうやって僕の個人携帯の電話番号を知ったのだろう。
会社員時代は会社携帯が支給されていたから僕は誰にも個人携帯の連絡先を教えていなかったのに…。
六花亭のお菓子のお礼とともに、今後も付き合いたいから自宅の住所を教えてくれた。
北海道に行くんだってな。
ジンギスカンが最高だから何かの折に送ってくれたら嬉しいから、よろしく!
こりゃ一本やられたな。
うん、でもHさんらしいや。
お中元やお歳暮には特上のジンギスカンセットを贈ろう。
最近、自分がそうしたいと思ったことは、すぐにやるようにしている。
人生は一期一会の連続だ。
素直に嬉しかったこと、ありがたかったこと、誰かを大切に想うこと。
その瞬間瞬間がどれも愛しくて、だから気持ちが温かなうちにその思いを届けたい。
ギブアンドテイクでなくてもいいんだ。
お金を持っては天国まで行けない。
それより自分が死んだ後に皆が笑ってくれる方がいい。
世の中には色々な事情でお父さんが不在だから父の日にあまり良い印象を持たない人もいるかもしれないということを母の日に、ある方の投稿を読んで考えた。
だけど、やはり伝えたくて投稿した。
たとえもう親孝行できなくても、頂いた沢山の愛情で誰かを笑顔にすればいい。
他の家族でも友達でも恋人でも誰だって構わない。
想いはきっと届く。
僕はそう考える。
だから今日一日を精一杯に生きる。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。
恐らくこの投稿でスキが20,000を超えると思います。
なので感謝企画ということで今日は、もうひとつ投稿しますね☺
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