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やられても、やり返すな

倍返しをしたくなるような出来事があった。

会社で仕事への向き合い方について、僕より年次も職位も上の先輩社員と議論になった。

残業することは会社に損失を与える行為で、残業するような効率の悪い働き方や仕事のやり方を見直すべきと僕は主張した。
仕事の性質に関わらず〆切を優先順位として他部門からの小さな頼まれごとにも率先して対応する。仕事に優劣はなくどんなに小さなことでも必要とされているからすぐに対応する。

また定時内で仕事を完了させるために基準点を満たせばOKとし、とりあえずのアウトプットを上司に提出し意向を確認した後にブラッシュアップすれば良いと考えていた。

僕は原則として残業せず定時で帰りたい。
それは会社にとっても良いことだし、僕自身もプライベート(数学の勉強するための時間の確保)の充実のためにも良いのでWin-Winだと考えていた。

しかし、その先輩社員は「君の考え方は間違っている」と全否定。

彼曰く、「仕事の質を落とさないために残業は必要である。また上司・同僚が残業していれば手を差し伸べる自己犠牲的な残業も必要だから全く残業しないことを至上命題と掲げる君はおかしい」

議論は平行線になり「君と一緒には仕事はできない」と言われる始末。

僕は間違ったことを主張しているのだろうか?

先輩社員の主張する他者へのサポートを否定するつもりはないし、当然然るべきだと考える。ただ、それは大前提として効率の悪い働き方をしていることを見直すことをせずに、方法論を変えないまま同じことを繰り返しているのであれば是正すべきではないのだろうか。

興奮冷めやらぬ中、帰宅後に会社でのやりとりについて振り返ると年長者に対して感情的でぞんざいな物言いをしてしまったと反省する。

瀬戸物と瀬戸物がぶつかり合えば壊れてしまうように、どちらかが柔らかな心を持たなければならない。

僕は自分の主張に固執するあまり先輩社員の立場を考えることができなかった。
先輩社員にも自分の主張を大切にする背景や思いがあるのだろう。

人間だから時に感情的になることもある。
そんな時、「やられたら、やり返す」ばかりでは世知辛い。
価値観が異なる他者を100%理解することは困難かもしれないが、
「どうして、そのように考えるのか?」と歩み寄る姿勢は大切だ。

正論を理詰めで展開しようとしても人は納得できるものではない。
汚いスニーカーだとしても、まずは「相手の靴を履いてみる」ことから始めたい。

僕は、まだまだ修行が足りないなと思った。
月曜日に出社したら非礼を詫びよう。

本日も皆様にとってよい一日でありますように。


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