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原点を忘れないように

原点を忘れていたら減点しますよ。

高校時代、数学を教えて頂いた遠藤先生の口癖だ。
無機質な数式や幾何学の解説の合間にポロリと出てくるオヤジギャグに心が温まった。

またいつものアレだな、とお決まりの定番ネタにクスクス笑っていた高校生の自分が、今となってはオヤジギャグを連発するようになるとは…。
時の経過の速さを感じられずにはいられない。

振り返れば数学を教えて頂いた先生方には個性的な人が多かった。
いつもアロハシャツを着て授業をするI先生、バンドのドラムを担当するアラジン先生、TシャツをジーンズにインするS先生、講義は厳しかったものの線形代数学のテストで満点を取ると皆の前で褒めてくれたN先生、手書きの講義プリントが分かりやすく、いつも微笑みを絶やさない女性数学者のY先生・・・。

僕が数学が好きになったのもこれらの個性的な先生方の薫陶を受けたからかもしれない。

今、僕はボランティアで小中高生に数学を教える活動を始めようと考えている。

僕が受けた授業のようにワクワクするような数学の魅力を伝えることができたらよいと思う。
時にオヤジギャグも織り交ぜながら。

曖昧なだけの日々も
何処まで私を孤独に
褪せる時は
これ以上望むものなど
無い位に繋いで

想いを称えて
微かな振動でさえ
私には目の前で
溢れるものへと響く

奇跡など一瞬で
この肌を見捨てるだけ
こんなにも無力な私を
こんなにも覚えて行くだけ
でも必要として

貴方に触れない私なら
無いのと同じだから

数えきれない
意味を遮っているけれど
美しいかどうかも分からない
この場所で 今でも

呼ぶ声はいつだって
悲しみに変わるだけ
こんなにも醜い私を
こんなにも証明するだけ
でも必要として

貴方が触れない私なら
無いのと同じだから

鬼束ちひろ「流星群」

今日も皆様にとってよい一日でありますように。
心の中心に原点を定めて。

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