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【独り言】子供時代のてる②《石灯籠破壊》

石灯籠崩しちゃった事件

 子供時代を振り返ると、良く無事に大人になったな、と思う事がたくさんあります。

 前に子供時代の事を書きました。
それもかなりヤバイ話でしたが、今回のは違う方向でヤバイ話です。

 幼稚園の年長さんの頃だった様に思います。
近所に アパートを幾つも持っている お金持ちのお宅がありました。
そこのお宅は、お庭がとっても広くて、枯山水の素晴らしいお庭でした。
そこに、お友達のMちゃんと A君と 私の3人で 入り込んで遊んでおりました。

しばらく遊んでいたら、Mちゃんが

「あ、おうちの鍵がない!」

と言いました。
Mちゃんのご両親は共働きで、おうちの鍵を自分で持っていたんですね。
それが失くなってしまったらしいのです。
さあ大変!
鍵が無ければ、Mちゃんは、おうちに入れません。
3人で一生懸命探しました。
でも、見つかりません。
Mちゃんは、半泣きです。

その時、てるちゃんはひらめいた!

ピカ~ン💡

「高い所から見れば、見つかるんじゃない?」

うん。
とってもいい考え!
でも高い所ってどこ?
キョロキョロ。
あ!!
いーものみーっけ!
枯山水の一角に、とても立派な石灯籠が!
直径1.5m(推定) 厚み40cm(推定)の 丸い平たい 大きな石が、どん、どん、どん、と三段重なり、(この三段で てるの身長より高い) その上に灯りを入れる、真ん中に穴の空いた四角っぽい石。
更にその上に 昔ばなしの かさ地蔵に出てくる傘みたいな形の石が乗っています。

あれの1番上に登って、庭全体を見渡せば 鍵が キラッって見つかるじゃない?

まずは、Mちゃんが登ってみます。
石が大きくて登れません。

しょうがないなー、てるちゃんが登ってあげるよ。
よいしょ。
おてんばなてるちゃん、1段目クリア!

よいしょ。
難なく 2段目もクリア!

よいしょ。
3段目クリア!の直前、ぐらりと灯籠が、傾きました。

その石灯籠、石の ひとつひとつを くっ付けてなくて、ただ、乗せてあるだけだったのです。

てるちゃんの体重に、灯籠が耐えきれず てるちゃんの方に 倒れてきました。

どーん!!!

凄い音がして 石灯籠が、崩れました。
そして、てるちゃんの右足が 石の下敷きに!
幸い、地面と石の間に 灯りを入れるための 四角い石が挟まり、てるの右足は、完全に下敷きにはならなかったのですが、それでも 鈍い痛みがありました。

かなり大きな音がしたらしく、そこのおうちの方が 飛び出して来てくださり、石をどかしてくれました。

救急車で病院に運ばれ、いろいろと検査をうけました。
全身の擦り傷と、右足首骨折。
全治2ヶ月。

記憶が 確かならば、卒園式の2ヶ月ほど前でした。
卒園式の練習は、前半は出られず、後半は包帯にサンダルで練習していました。
卒園式当日は、ちゃんとした制服と、上履きで出席できていたように思います。
たぶん。
そこのお宅には ご迷惑をお掛けしました。
ごめんなさい。

後日、Mちゃんに

「鍵、あったの?」

と聞きましたら

「あ、うん。あったよ。」

との事。

「見つかったんだ。良かったね。」

「うん。ちゃんとズボンのポケットに入ってた!」

「? 失くなってなかったんだ。」

「うん!」

「・・・よかったね。」

正に
骨折り損のくたびれもうけを 体現してしまいました。


今日はクリスマスイヴ
こちらでは初雪が降りました。

てるさんちの裏庭

ホワイトクリスマス⛄🎄❄️ などと、はしゃげる年でもなく、ヤカンの乗ったストーブの前で珈琲を飲んでいます。
はー・・・寒い。

皆様の上に たくさんの幸せがあります様に
                光川 てる

アークンさんが危機一髪の記事を募集しているので、乗っかりたいと思います。


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