流行ったドラマを見る

　ブブカの特集を見て杉作J太郎さんが『VIVANT』をおすすめしていた。ちょっと前の情報で林原めぐみ出演という報を聞き、後輩に「めぐさんどこで出てくるの」と聞いたら音声のみの出演と言っていたのでじゃあいいかと思って放っておいていたのだけど、流石に見てみるかと思い現在放送分を見てみた。

　いろいろな都合を感じさせる画角や演出をなんとなく察しながら、出演陣のドラマならでは味濃いめの演技を楽しんだ。阿部寛が特に面白かったけど、なんと言っても役所広司の演技の見応えといったら他に類を見ないものがある。そこからなんでもいいから役所広司の演技が見たい！という気持ちになってきて、Netflix配信の『THE DAYS』を見た。

　福島第一原発のあの事故を描いた主題自体も、キャスティングも発表当時非常に気になっていたが、原作が門田隆将ということで見送ったものだった。実際見てみると各々の動機が丁寧に描かれていながら、逃れられない震災や起こってしまうことを知っているあの事故に近づいていくハラハラ感が二軸で進んでいく。僕にとっては2010年代始まりかけのあのなんとなく嫌な雰囲気をそれだけでも思い出した。地震津波はいつ何時でも起こる。今自分達が立っている足元に対する不安というものは今なお引きずっている。だからこそ、ただ単純に前を向くだけでは何も解決しないということを未だに思う。若干の民主党政権批判要素も確かにねと思ったし役所広司がやるとなんでも見応えになるからすごいな。