見出し画像

水戸生涯学習センターにて講演会を行なってきました!


1.はじめに

大変遅くなりましたが5月27日に茨城県の水戸生涯学習センターにて「ヤングボランティア育成研修」というプログラムで講演を行なってきましたのでご報告いたします。

講演会の写真。壇上向かってる左にまりえ、右にゆいな。スライドには勇気を持って行動することが大切、と書かれている。
講演会の様子

 当日はハイブリッド形式で行い、茨城県のボランティアに興味のある中高生が沢山参加して下さりました。ご担当者様には講演前から打ち合わせなど手厚く準備にお力添えをいただき、本番は大盛況のうちに幕を閉じることができました。

2.講演のきっかけ

私(Braillies代表のゆいな)が高校時代にゲスト出演した東京市民ボランティアセンター主催のボランティアフォーラムを通じて、水戸生涯学習センターのご担当者様にBrailliesのことを知っていただきオファーをいただいたことがきっかけです。ご担当者様はBrailliesの理念や活動に深く共感して下さり、初めてお話した際にも熱い応援の気持ちをお伝えいただいたことを今でも鮮明に覚えています。
Brailliesとして講演遠征をするのは初めての試みでしたが、応援していただいている方の声を直接聞くことができたということが何よりも嬉しく、自分たちの活動へのモチベーションに繋がりました。

水戸駅の看板の写真
いざ、水戸へ!

3.講演の様子

当日は90分間にわたり講演させていただきました。遠征もハイブリッド形式も初めての経験だったためドキドキの連続でした。

今回はボランティア育成研修と視覚障害の啓発活動の2本立ての講演だったため「ジブンゴトで変わる未来~想いをカタチに、学生だからできること~」というテーマでお届けしました。

 前半のボランティアについてのお話では、私(ゆいな)が高校生の時に中高生ボランティア団体に所属して活動していたことやボランティアを通じて学んだこと、身についたこと、ボランティアの役割について語らせていただきました。
 中高生の中にはボランティア活動に興味があるという方は多くいましたが、そのほとんどがアクションに起こすことへの不安や抵抗、あるいはボランティアの見つけ方が分からないという理由からなかなか活動できていないという現状にありました。私自身も視覚障害があることが原因でボランティアに参加することを断られた経験を何度もしてきましたが、アクションに起こすことを諦めずに様々なところにコンタクトをとってきました。そうしてようやく私を受け入れてくれるボランティア団体に出会うことができたのです。その経験を踏まえて私なりのボランティア活動の見つけ方やアクションの起こし方を伝授させていただきました。

左にまりえ、右にマイクを持ってはなすゆいな
唯奈が話している様子

 ボランティアとは支援をする側と受ける側が上下の関係になるのではなく、あくまで互いが対等であるべきだと考えています。他の人のためであると同時に自分のためにもなっていて、目的も人それぞれであり、ボランティアの形や在り方には正解というものはないと思っています。また自分の興味をカタチにできるのもボランティアのポイントだと思っています。こうした話を通して参加者様には「ボランティアは生活のあらゆる場面で行うことができる」ということや、「ボランティアをすることは自分が思っていたより高いハードルではなかった」ということを感じていただくことができ、嬉しく感じています。
 後半の視覚障害についてのお話ではロービジョンという様々な見えにくさの紹介をしたり、具体的なシチュエーションを提示してそれをもとにグループワークを行なってもらうなどアクティビティを交えながら進めていきました。グループワークではそれぞれが積極的に意見交換をし、新たな気づきや視点と出会える時間となっていました。講演のテーマのひとつであった「自分事」というキーワードを意識して、参加された一人一人が「他人事」から「自分事」という視点に変換してみることで改めて共生社会について考えるきっかけとなったのではないかと感じています。

点字を読むゆいなの写真
私たちBrailliesが目指すのは、視覚障害者も輝ける社会です!

他にも、各机には私が高校時代に使用していた点字教科書を置き、自由に触ってもらいました。参加して下さった方々は思い思いにページをめくって数学で使用されている記号やグラフ、アルファベット、理科の細胞の図や社会の世界地図など点字の世界を興味津々に味わってくれている様子でした。話を受け身で聞くだけではなく、実際に当事者が使用しているものに触れてみることで直感的に感じたり学べたりするものもあるのではないかと思いました。

点字の教科書の見開きのページとそれを触る指の写真
点字の教科書。何が書いてあるんだろう...?

4.思わぬところで点字と遭遇!?

 エレベーターのボタンや階段の手すり、洗濯機や炊飯器など私たちの身の回りには様々な点字が潜んでいて、点字の存在に意識を向けて過ごしてみるとふとした瞬間に出会えることがあります。私たちBrailliesメンバーも日ごろから身の回りの点字にアンテナをはりながら過ごしていますが、なんとこの日初めての点字に出会ったのです!!

それは講演会控室でいただいた水のペットボトルに潜んでいた「みず」という点字です。キャップのすぐ近くにざらざらしたものがあり、気になってよくよく触ってみると点字だったのです!「点字つきのペットボトルなんてあるんだ!」と驚きMAXで、控室でわいわい盛り上がってしまいました(笑)。

ボトルのキャップ付近の点字の写真。みずと書いてある

点字も思いがけないところで遭遇するものですね。これからも様々な点字発見をしていきたいと思います。次の点字との遭遇エピソードもお楽しみにしていてくださいね!

5.プチ旅の様子

 講演会自体は午後スタートだったので、事前にお勧めいただいた「フルーツバスケット」というカフェでランチ時にスイーツを堪能していました!季節のフルーツをふんだんに使用したパフェをオーダーし、見た目も豪華でテンションあげあげのBraillies(笑)。

パフェを前にして満面の笑みのゆいな。おいしそう!
とても美味しかったです!

至福のひと時を思う存分に楽しんじゃいました!お土産も事前にご担当者様からお勧めいただき、色々迷った末にほしいもを購入しました。講演遠征のついでにプチ旅行気分も味わえて最高の一日となりました。

 帰りの特急電車では、参加者様に回答いただいたアンケートを集計し、早速講演のリフレクションを開始。今後の講演会をブラッシュアップしていくヒントをもらえました。ハイブリッド形式で課題が残る部分もありましたが、次につながる講演会となり達成感を味わいながら無事に初遠征を終えることができました。

車窓からの景色とおしゃれな水にペットボトルの写真
帰りの電車にて

6.まとめ

 水戸生涯学習センターのヤングポランティア育成研修は約3カ月にわたり、ご担当者様をはじめとし、多くの関係者様のご協力のもと準備を進め当日を迎えることができました。私たちBrailliesにとって初めての経験が沢山ありましたが今後活動を拡張させていく新たな一歩を踏み出すことができるとても貴重な機会となりました。広報で素敵なポスターも作成してくださり、当日は参加者の定員いっぱいの人数の中高生の皆様に足を運んでいただくこともでき、嬉しい限りでした。

質問の列に並ぶ学生さんたちの後ろ姿と生き生きと質問にこたえるゆいなの写真
質問には長蛇の列!!

 講演後には多くの生徒さんたちが講師控室まで沢山の質問をしに来てくれました。ひとりひとりの質問に答えていると気づけば列ができていて正直驚きました。それと同時に90分間の講演でそれぞれの心に私が伝えたかったことがきちんと届けられていたことを実感することもできました。その列の中には感想を伝えに来て下さった方もおり、Brailliesが中高生の方々が一歩を踏み出す後押しができたように感じ、それがなによりの喜びとなりました。

 また、今回のプログラムには視覚障害の当事者である生徒さんも参加して下さっており、「自分も視覚障害のことをしっかり周りに知ってもらえるように声にしてみたいと思いました。」とコメントして下さっていました。晴眼者だけでなく私と同じ当事者の方々の背中を押すことができたということも今回の講演会の大きな収穫となったと感じています。講演会の規模が大きくなればなるほど、入念な準備や当日の様々な柔軟な対応が必要になってきますが、それに比例し達成感も学びも得ることができるということを改めて実感することができる経験となりました。これからも視覚障碍者と晴眼者の架け橋の存在として多くの場所で私たちなりの声を発信していけるよう努めてまいりますので、引き続きどうぞBrailliesへのあたたかな応援の程よろしくお願いいたします!

 今回も最後まで私たちの活動レポートにお付き合いくださりありがとうございました。近いうちにまた投稿しますのでお楽しみにしていてもらえると嬉しいです!

★宣伝!

今回の講演の様子についてNHKさんの「視覚障害ナビ・ラジオ」でお話ししてきました!ディスカッション中の音声などもあるのでどんな雰囲気だったのかとてもわかりやすいと思います!まだアーカイブが残っているのでぜひ聞いてみてください。
こちらがリンクです!https://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/47391/#contents

また、Brailliesは新たなチャレンジに向けて現在クラウドファンディングに取り組んでいます!現在目標額まで50%を達成しました!残り一ヶ月、全力で走り抜けますので応援・拡散のほどよろしくお願いいたします!

ここからクラウドファンディングのプロジェクトページに飛ぶことができます!https://rescuex.jp/project/79920


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?