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空の日記念-日本全国空港絶景写真集

毎年9月20日は「空の日」です。1992年、これまで「航空日」と呼ばれていたその日を、民間航空再開40周年を記念して国土交通省が「空の日」と改め、以来、各地の空港でスカイフェスタなどの大規模なイベントが開かれています。

今回はその「空の日」を記念して、これまで私が日本全国各地の空港で撮影してきた写真をひとつにまとめてみたいと思います。一見、人工物に囲まれていると思える空港も、刻々と変化していく空やまわりの自然と絡めば、見事な絶景を私たちに見せてくれるのです。

1.旭川空港

大雪山系をバックに離陸するAIR DO

道北の玄関口として多くの観光客が降り立つ旭川空港。その魅力は何といっても大雪山や十勝岳連峰の絶景です。空港周辺に撮影ポイントが多いことも魅力のひとつ。2023年12月からは、同空港初のLCCとなるジェットスター成田便が就航し、さらに注目を集めそうです。

2.新千歳空港

樽前山をバックに飛び立つサハリン航空

北海道を代表する空港として、日本全国、いや最近では海外からの就航便数も増えている新千歳空港。ここも原生林に囲まれて実に北海道らしい景色が広がる絶景空港です。少し撮影ポイントは限られますが、通称生コンポイントは晴れていれば樽前山を望むことができます。

3.函館空港

函館山をバックにプッシュバック

函館空港は函館市街地を東に進み、湯の川温泉を越えて津軽海峡に面したところにあります。函館市街からも近く便利な空港です。乗降客数は、北海道新幹線新函館北斗開業後も堅調な伸びを見せています。空港からは、世界三大夜景ともいわれるシンボル函館山も望むことができます。

4.新潟空港

佐渡島へと沈む夕陽とB737

日本海に面した新潟空港は、昼は海をバックにした情景を、そして夕方には滑走路の延長線上に沈む夕陽を撮ることができます。日本海側の主要都市として、発着便数も多く、撮影機会も多いため、撮っていて楽しい場所です。間もなく夕陽が沈もうとする中、タキシングするB737をとらえました。

5.成田空港

紅葉する雑木林の上を離陸

日本と世界とを結ぶ一大玄関口の成田空港。羽田空港の国際化以降はやや影を薄くしましたが、それでも世界でも有数の大空港であることに変わりはありません。成田の特徴は周りの自然が豊かなこと。そして何より、就航する航空会社、機種がバラエティ豊かなこと。ホント、飽きません。

6.羽田空港

京浜工業地帯をバックに着陸する飛行機

再国際化によって発展著しい羽田空港。第1ターミナルからは京浜工業地帯や夕方には富士山、第2ターミナルは東京湾、第3ターミナルからは東京ゲートブリッジなど、多彩な風景と飛行機を絡めて撮ることができます。便数も多いので流し撮りなどの練習にも最適です。

7.静岡空港

富士山をバックに飛び立つエアソウル

富士山静岡空港という愛称からも想像されるように、静岡空港の魅力は何といっても富士山。展望デッキが整備されていて撮影しやすいのもポイントが高いです。東京ではあまり見ることができない静岡ベースのフジドリームエアラインズがたくさん飛んできます。

8.中部国際空港(セントレア)

伊勢湾をバックに飛び立つAIR DO

常滑沖の海上に作られた中部国際空港、通称セントレア。海上空港だけに撮影ポイントは展望デッキくらいしかないのですが、ここがまた絶景スポットなのです。午前は青々として、そして午後からはキラキラと輝く、そんな伊勢湾をバックに飛び立つ飛行機は撮っていて楽しくなります。

9.伊丹空港

千里川の土手はいつも人でいっぱい

そのアクセスのよさゆえ廃港危機を免れてきた大阪国際空港(伊丹空港)の最大の撮影ポイントは、なんといっても千里川の土手。着陸する飛行機が頭上すれすれを通っていく様は迫力満点。カメラマンのみならず、カップルや家族連れなども頻繁に訪れます。

10.高松空港

春にはポピー、秋にはコスモス

高松空港の南側には、さぬきこどもの国があり、ここでは春にはポピー、秋にはコスモスが咲きそろいます。全国でもほとんどないといってもいい花々と飛行機を絡めて撮ることができる貴重な空港。あいにくトラフィックは少ないのですが、それでもその絶景を撮りに何度も訪れたくなります。

11.松山空港

垣生山から望む離陸機

四国最大の都市である愛媛県松山市にある松山空港には、東京便のほか、大阪からの便もあり、トラフィックは多くなります。そして松山の代名詞といえばここ、垣生山から望む瀬戸内海。毎年10月頃には夕陽に輝く瀬戸の島影をバックに飛び立つ迫力あるシーンを撮ることができます。

12.福岡空港

アクシオン福岡裏の高台から遠望

1本しかない滑走路で年間17万回もの離発着を捌く福岡空港の魅力は市街地との近さ。空港の東にある総合体育施設アクシオン福岡裏の高台に上ると、福岡市街地をバックに次々と離陸していく飛行機を撮ることができます。訪れるのは南風の時がベストです。

13.熊本空港

噴煙あげる阿蘇をバックに

阿蘇くまもと空港の愛称そのままに、阿蘇山の麓に位置する熊本空港。11月から2月にかけて滑走路の延長線上に太陽が沈むので多くのファンを集めますが、昼間は作例のような、阿蘇山との絡みを撮ることができます。今年の3月には新しいターミナルビルが竣工、さらに魅力を深めています。

14.鹿児島空港

YS-11、最後の雄姿(2005年撮影)

鹿児島市街からは少し離れた山がちの土地にある鹿児島空港。周辺は霧島茶で知られるお茶の名産地で、空港周辺も茶畑に囲まれています。天気がよければ霧島連山、遠くには桜島も見えます。2005年に訪れた時には、国産飛行機YS-11が最後の活躍を続けていました。

15.那覇空港

瀬長島ウミカジテラスから望む飛行機

那覇空港は自衛隊と共用で、かつては1本の滑走路を使用していましたが、沖合に第2滑走路ができ、そして南岸にある瀬長島にはリゾートやウミカジテラスなどの商業施設ができて、撮影環境がよくなりました。瀬長島からは南風時も北風時も沖縄らしい風景を撮ることができます。

16.下地島空港

ヒコーキファンの聖地・17エンド

私が飛行機写真を撮るきっかけとなったLuke.H.OZAWA先生の写真集の表紙が、ここ下地島空港の17エンドでした。エメラルドグリーンに輝くサンゴ礁の上を降りてくる飛行機。ずっと憧れてきた聖地に初訪問できたのは2022年でした。雲は多めでしたが、それでも美しい景色に大感動でした。

むすびに

というわけで、これまで私が撮りためてきた飛行機写真の中から、全国各地の空港の四季折々、時々刻々の絶景写真をお届けしました。まだまだ撮ったことのない空港もありますし、季節を変えて、もう一度訪れたい空港もあります。引き続き、鉄道写真が中心ですが、飛行機写真も、機会を見つけては撮っていきたいと思います。

(掲載写真はすべて筆者撮影)

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