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演奏会ができるまで #1 〜演奏会セクション〜

演奏だけでなく、運営・指揮も全て団員が担っているブラアカ。
では、実際にはどのようにして演奏会が作られているのでしょうか?
ブラアカnote第二弾企画は「演奏会ができるまで」。昨年度の各セクションチーフ・幹部に協力頂き、1年間の集大成でもある定期演奏会の舞台裏をご紹介します!

今回は演奏会セクション編!昨年度セクションチーフのフルート3年Aさんに紹介して頂きます。

演奏会セクションとは

演奏会セクションは、選曲から当日の運営までブラアカの演奏会運営の中心を担うセクションです。例年は夏のコンクール以外の演奏会に向けた準備を進めています。

では具体的にどんな準備をしているのでしょうか?時系列順に見ていきましょう。

演奏会9ヶ月〜3ヶ月前

・選曲
演奏会の候補曲を団員に向けて募集し、選曲会議にて指揮者や各パートの演奏リーダーの意見を取りまとめます。ブラアカ演奏会にご来場いただいたお客様に満足してもらえるような演奏会づくりはここから始まります。

演奏会3ヶ月前〜

・司会原稿作成
演奏会で司会者が読み上げる原稿の作成です。司会原稿担当が書いた草案をセクション全体で校正し、本番用の原稿を作り上げていきます。また、司会者を現役団員やOP(引退した元団員)に依頼し、読み合わせで読み方の調整なども行います。

・演出作成
ブラアカの演奏会では、主にポップス曲で振付や照明の演出を行います。また、五月祭や駒場祭で行う路上演奏(ブラアカ路上ライブ!)では大胆な振付のある立奏を披露します。奏者向けの振付参考動画を撮影することもあり、お手本動画の作成に苦労しました。

・セッティング表作成
演奏会本番の座席や打楽器の配置を作成します。ブラアカは100人規模で演奏する大きな団体のため、舞台が狭い演奏会では奏者が舞台から落ちないような配置決めに苦戦しています(笑)。

実際のセッティング表がこちら↓

スクリーンショット 2020-05-09 9.58.27

・事前打ち合わせ、タイムテーブル作成
演奏会のリハーサルや本番当日のスケジュールを分単位で組み、団員やOPスタッフの動きをまとめた表を作成します。五月祭・駒場祭では、運営委員会や他団体との交渉が特に大変で、祭担当がこの大仕事をこなしています。

・運搬関連業務
ブラアカは駒場キャンパスを拠点に活動しているため、本郷キャンパスでの五月祭や外部ホールでの定期演奏会では運搬用にトラックを手配して楽器を運んでいます。また、当日は打楽器奏者の担当者が中心となって積み込みや積み下ろし作業を行います。こちらも人数が多く積み込む楽器が多いためにしばしば苦戦します。

・受付準備
ブラアカは演奏会の受付やお客様の案内といった当日の運営も現役団員やOPスタッフの力を中心に行なっています。受付担当がこれらの業務を取りまとめ、演奏会当日の演奏以外の部分を支えています。

本番前の打ち合わせの様子↓

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1年間セクションチーフを務めて

演奏会セクションは業務の特性から少人数(昨年は6人)でメンバーそれぞれが大きな仕事を担っているため、「セクションチーフを務めて」というより「演奏会セクションの一メンバーとして」という感想になります。
正直なところ、いくつかの演奏会準備を並行する時期やセクション繁忙期に重い課題が被る時期は大変で、自分の仕事が遅かったこともあってチーフになったことを後悔したこともありました(笑)。チーフの主な仕事は資料作成だったので、そのスキルが多少は身に付いたことや、自分の仕事の得意不得意が見えたことなど、自分の糧になる経験もそれなりにあったと感じます。あくまでブラアカは音楽活動がメインの吹奏楽サークルですが、 イベントの運営や日常の事務作業、広報関連のデザインなどの多彩な仕事を経験できるのも魅力の一つだといえます。
しかし、演奏会セクションで得られた一番のものといえば、しばしばトラブルに見舞われて仕事がつらい時間や旅行などのオフの楽しい時間をセクションメンバーと共に過ごしたことで、信頼できる同期が増えたことです。ブラアカほどの大きな団体をほぼ学生の力だけで運営していくのは簡単なことではありませんが、ブラアカは音楽活動以外の部分でも多くのものを得られる場所であり、最終的にこの仕事をしていてよかったと思わせてくれました。
昨年度演奏会セクションチーフ フルート3年 A

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