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ナごやかWITCHジャンクション決壊

 お婆ちゃんが言うには人生は完璧な大聖堂なんだけれど今になって間違いだって気が付いた時にはもう遅くてボクは完全に真っ黒くろけの反骨の魔女って呼ばれている。
 反体制は言われる程クールじゃない。今だってどうかしてる。
「ブームブーム!ブブームブーム!私はサメ映画ならアサイラム一択なんだけどゾンビ映画ならロメロの奴しか認めないよー!で、弁天、顔色悪いしくるくるパーマとゴスロリもダサいけどドウシタノ~?」
「人生について考えてた」
「全然聞こえない~作戦開始~」
 これだから。だいたいヘルムもなしに反重力加工したサメに跨って環状線を走れば風圧に声は消される。車輪より速くてもお前の発想だぞお姫。ボクは静かだ。
 戦車の間をすり抜けざまにぽいぽいと手榴弾を放り込む。爆発。ビルの朽ちた光がより眩しい。
 この数年で街は固いネオン色に変わってしまった。強盗は割に合わず空飛びバイクも流行って廃れた。
 だからこうして、自分で家を守るしかない。
 RPGを構える。
 目の前に或るのはただゾンビ百体……知らない。
「ファック!」
 不老不死、不死身。そんな事をずーっと言ってる頭のトんだ連中に天誅を下してやる。三発一気に発射。威力が足りないのでAKの有効射程に入るため加速しボクは今びゅんびゅんとミキサーみたいに回転軌道を描くロケット弾と並走する。
「テンション本当読めないね~サイコサイコ」
 ロケットの爆風を利用して飛び上がって「キーン!」敵の群れに斬り込む人に言われたくありません。
 暴力は不死身擬きを真っ二つにして木端微塵にした。ゴアに関する語彙はない。だから一言。何もかも飛び散った。肉片も脳汁も。あと装甲自動車も。人身事故で渋滞。
 静かになって、女の声が響いた。
「良い実験結果ね」
「アンタ親玉~? カワイイ! 羊さんみたい!」
「死にたいの?」
 不思議だけど、鍵十字を腕に付けた彼女は殺しても死なないと思った。ボクの中で。完全な人間?
 違う。奴は魔女だ。

【続く】

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コインいっこいれる

工事中
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世界一意識の低いnoteの管理人。パルプ小説とかを置いている、がっつりゴツ盛り亭自称亭主。ここは暖かい、ゆっくりしていってくれ。 id softwareのファン。ゲーム関連でもなんでもバイト歓迎。BOT立ち入り禁止の連絡先:bapuru524@gmail.com